阪神・北條に首位打者コンビから金言“ダメ意識しすぎると逆効果”

[ 2017年12月10日 05:30 ]

西武・秋山(左)、巨人・坂本勇(中央)と談笑する阪神・北條
Photo By スポニチ

 阪神・北條史也内野手(23)が、エンゼルス入りが決まった同学年の大谷翔平投手(23)に「負けないようにがんばる」と刺激を受けた。9日は茨城県高萩市で「高萩市民球場リニューアル記念野球教室」に、巨人・坂本勇人内野手(28)、西武・秋山翔吾(29)とともに参加。来季の復活へ、セ・パの首位打者経験者から豪華な金言を授かった。

 5年前に高校日本代表で同じ日の丸を背負った大谷のエンゼルス入りが決まった。茨城県での野球教室に臨んでいた北條は、元同僚への思いとともに、来季へかける強い決意を口にした。

 「朝、テレビで見ました。僕が言える立場ではないですけど、(高校日本代表で)一緒にやったので、メジャーで活躍しているところを見たい。僕も、それに負けないようにがんばります」

 遊撃のレギュラー定着の期待に応えられず、悔しさにまみれた今季。順調すぎる成長曲線を描く大谷との距離は離れたが、刺激を受けないはずがない。その背中に少しでも近づくためには、まず自らが巻き返しを図る必要がある。そんな北條にとって何より心強かったのが、巨人・坂本勇、西武・秋山から授かった金言だった。

 「(調子が)ダメかなと思ったときに(なんとかしようと)意識しすぎると、逆効果になることもある」

 前日8日に、セ、パの新旧首位打者コンビと会食に出かけた。目からウロコの連続だったことは言うまでもないが、何より心に響いたのが不調時の対処法。ともに同じ考え方を有していたと言い、技術的な部分も含めて多くの打撃論を持ち帰ってきた。

 「真剣な目で教えていただきました。2人とも首位打者を獲られてますし、左打者と右打者で違う部分もあれば共通するところもあった。すごくありがたいです」

 心技体、どれか1つでも欠ければ生き抜けないプロ野球界で、トップレベルの数字残し続けているのが、坂本勇、秋山の2人だ。6年目の来季。超一流から授かった打撃論を胸に、激戦必至の遊撃争いを「執念」で勝ち抜いてみせる。(巻木 周平)

続きを表示

2017年12月10日のニュース