大谷 エンゼルス決定 背番17、10日ファン公開入団会見へ

[ 2017年12月10日 05:30 ]

大谷の入団会見準備に追われるスタジアム関係者
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 エンゼルスは8日(日本時間9日)、ポスティングシステムを利用して大リーグ移籍を目指していた日本ハムの大谷翔平投手(23)の入団を発表した。日本ハムで「11」だった背番号は「17」に決まった。大谷は9日午後3時(同10日午前8時)に本拠地エンゼルスタジアムでファン公開の入団記者会見を行い、「世界一の二刀流」への決意を語る。

 契約合意が発表されたのは米西部時間8日午前11時(同9日午前4時)。その3時間後の午後2時、大谷は先月29日のロサンゼルス到着から10日目で初めて報道陣の前に姿を見せた。ロサンゼルス市内にある代理人事務所「CAAスポーツ」の前で、笑顔を見せながら「(コメントは)ないです」と短く答えて車に乗り込んだ。

 ネズ・バレロ代理人の声明が全米を一気に駆けめぐった。「エンゼルスと契約することを大谷選手は決断した。メジャーでの目標を達成するために一番の球団と判断した」。27球団が参加したとみられる争奪戦。7球団に絞って行われた面談の末、ダークホースのエ軍を選んだ。今月1日の交渉解禁から8日間でのスピード決着。他のFA選手の交渉に影響を与えまいとする思いが詰まっていた。

 金銭闘争ではなく、「もう僕のものだけではない」と本人が話す二刀流の実現へ、起用法で判断した。エ軍は投打に強力な軸を欠く。通算614本塁打のDHプホルスも来年1月に38歳を迎え、休養や一塁手との併用が選択肢に入る。二刀流としての出番のイメージは明確だった。

 「世界一の二刀流」へ向けた決意表明の舞台はすぐに設定された。エ軍は「一員になってくれることに興奮している」との声明とともに、9日午後3時からエンゼルスタジアム正面の特設ステージで、ファン公開で入団会見を行うと発表した。11年12月にカージナルスから移籍したプホルスの会見では、約4000人のファンが集結。レジェンドの系譜を踏む会見になる。日本でも午前8時からスポーツ専門局「J SPORTS1」で生中継されることになった。

 さらにエ軍は背番号も17と発表した。日本ハム時代につけていた11は、内野手として6度球宴に出場、エ軍監督として監督通算1028勝(1094敗)を挙げたジム・フレゴシ氏の永久欠番。赤のユニホームを身にまとい、背中に17をつけた大谷が新たな野球人生のスタートを切る。

 「野球をやっている以上は一番の選手になりたい」とメジャー表明会見で話した。「12・9」は5年前の日本ハム入団表明と同じ日取り。3年連続でプレーオフ進出を逃している「天使の軍団」の一員として、大谷の第一声に注目が集まる。

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