元中日・山本昌氏「兄弟で母校を甲子園へ」資格回復研修会で夢語る

[ 2017年12月9日 06:32 ]

学生野球資格回復研修・講義を受ける元中日の山本昌氏                           
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 プロ野球経験者が学生野球の指導者になるためのプロ側の資格回復研修会が8日、東京都内で行われ、81人が受講した。50歳までプレーし、15年に現役を引退した元中日の山本昌氏(52)は「32年間プロでお世話になり、得た技術を若い世代に伝えたい。体のできていない子供たちにどう指導するか勉強しないと」と語った。

 兄弟で母校・日大藤沢を甲子園に導く夢を描く。弟の秀明さん(47)が同校の監督を務めており「資格を回復して、まずは母校で正々堂々と指導できればと思った。将来的に兄弟で母校を甲子園へという思いはある」と言う。通算219勝を挙げた大投手が07年センバツ以来、甲子園から遠ざかるチームと弟をサポートする。現在は解説者として名古屋を拠点に活動しているため常駐こそ難しいが「定期的に指導に行きたい」と話した。

 この日はプロアマの交流が断絶した経緯、学生の故障防止や指導現場の現状などの講義を受けた。元ダイエー(現ソフトバンク)で早鞆(山口)の大越基監督らが講師として登壇。ペンを手に、熱心に耳を傾けたレジェンドは「僕は技術屋でやってきた。でも人を教えるのは違うこと。来て良かった」。今後は、学生側が開く研修会と適性審査を経て資格回復が認められる。(松井 いつき)

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2017年12月9日のニュース