東浜、地元・沖縄での公式戦開催要望「入団時から思いあった」

[ 2017年12月7日 09:40 ]

契約を更改し最多勝をを祝うくす玉とボードを手に笑顔を見せるソフトバンク東浜
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 今季16勝で最多勝の初タイトルを獲得したソフトバンク・東浜巨投手(27)は6日、ヤフオクドームの球団事務所で交渉し、今季年俸3600万円から2・5倍の9000万円で契約を更改した。来季の目標を200イニングに設定し、開幕投手にも狙いを定めた右腕が球団へ直訴したのはプロ1年目からの念願だった地元・沖縄での公式戦開催だった。

 結果を残したからこそ言えることがある。12年ドラフト1位で入団し、即戦力の期待をかけられながら最初の3年間でわずか6勝止まり。昨季9勝でブレークし、今季は24試合16勝5敗、防御率2・64。ローテーションの柱へ成長を遂げた東浜には金額交渉とは別に言いたいことがあった。

 「入団時から思いはありました。今までは結果を残せなかったので言えませんでしたけど、来季は沖縄で試合がある。ホークスがホームゲームでやってほしいと伝えました」

 来年は6月26、27日に日本ハム主催でソフトバンクとの公式戦が沖縄・セルラー那覇で実施される。一方でソフトバンクは「九州・沖縄」をホームと位置づけながら南海時代を含めて沖縄での主催試合はない。東浜が初めて観たプロ野球は小6時のオープン戦だった。公式戦を初めて観戦したのは亜大へ入学してから。「沖縄と言えば(九州から)孤立感がある。それをなくしていきたい」と凱旋マウンドを強く望む。

 交渉ではさらに他の要望も伝えた。トレーニング室の床が滑りやすい、風呂場の衛生環境などだ。口を出すだけの働きを来季も見せるつもりだ。今季投球回は160イニングだった。「200イニングを目指したい。最低180イニングはいきたい」。球団では06年の斉藤和巳(野球解説者)以来12年ぶりとなる大台、200イニング到達を掲げた。

 11日にはハワイ優勝旅行へ出発するが、翌12日からは現地で自主トレへ突入し、年末まで肉体を追い込む予定だ。球団からは「投手の中心で引っ張ってくれ」という期待の言葉も送られた。「連覇を目指せるのは僕らだけです。その中心になれればと思う」。東浜はチーム、故郷のために右腕を振り抜く。 (福浦 健太郎)

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2017年12月7日のニュース