広島・菊池 来季へマイペース調整 WBCで「シーズンがもう一つあった」

[ 2017年12月4日 06:28 ]

同組で回った松山(左)にパターでいたずらをする菊池
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 ハワイ優勝旅行に参加中の広島・菊池が、来季へ向けて「マイペース調整」を掲げた。

 「今年はシーズンがもう一つあったという感じだった。来年は(練習を)ゆっくり自分のペースでやりたい。(2月まで)しっかり体をつくりたい」

 今季は開幕前の3月に侍ジャパンの一員としてWBCに出場。例年に比べれば、約1カ月早い調整を余儀なくされた。休む間もなく公式戦に挑んだ結果、打率・271は昨年の・315を下回り、内野守備の指標の一つとなる補殺数も昨季の525から407へ減少した。

 「今年は体がしんどくて思うように動けなかった。来年はそれを思うように動けるようにしたい」

 体の負担を抱えながら攻守両面で奮闘し、もはや定位置となった5年連続5回目のゴールデングラブ賞受賞に加え、初のベストナインにも輝いた。新井らと参加した「オーナー杯ゴルフコンペ」では「ドラコン賞」を獲得したようにシーズン中も意外性のある長打力も数多く披露。14本塁打は7年目で自己最多だった。体が万全の状態なら攻守両方で上積みが期待できる。

 打順では制約のある難しい2番打者を任され、3年連続リーグ最多犠打を記録。自らに課すものは、シンプルにチームへの高い貢献度だ。「(個人の)数字に興味はない。自分ができることで貢献したい。チームのためにやるだけ」。球団史上初の3連覇へ、この男の存在は欠かせない。(柳澤 元紀)

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2017年12月4日のニュース