坂本 自身最高100打点で奪冠だ、現状維持3・5億円で更改

[ 2017年12月2日 05:30 ]

チーム再建へ、ボールに「主将の覚悟」と書き込んだ坂本勇
Photo By スポニチ

 巨人の坂本勇人内野手(28)が1日、東京・大手町の球団事務所で契約更改交渉に臨み、現状維持の年俸3億5000万円でサインした。今季は得点力不足が影響してチームは4位に沈み、主将として責任を痛感。12年目の来季は自身初の「100打点」を目標に掲げ、ポイントゲッターとしてチームを4年ぶりのリーグ優勝と日本一奪還に導く決意を示した。

 約1時間半に及ぶ交渉を終えた坂本勇は、屈辱のシーズンを振り返りながら、強い決意を口にした。「4位という成績を選手全員が重く受け止めなければいけない。中心である僕がしっかり成績を残すことが大事だと思う」。チームの再建に必要なものを考えた結果が、「打点」という答えだった。

 チームの得点力不足が低迷の最大の要因だった。総得点は536点で、リーグ優勝した広島(736)との差は歴然だった。昨季の首位打者でもある坂本勇も、8月以降に急失速。特にDeNAとし烈なCS争いを繰り広げた9月は打率・205、2打点、0本塁打で「技術的に修正できなかったのは未熟な部分だった」。最終成績の打率・291、61打点、15本塁打には物足りなさを感じている。

 これまでは高打率が武器だったが、来季はポイントゲッターとして「ニュー坂本」に生まれ変わる。打点の自己最多は10年の85点。7年間もキャリアハイを更新できておらず「いかにチームの勝利に貢献できるか。90打点、100打点という成績を残せば多少満足すると思う」と巨人の遊撃手では初の大台突破を目標に掲げた。

 今月14日には29歳の誕生日を迎える。来年1月の合同自主トレには来季2年目の吉川尚も新たに参加するとあって、「若い選手が自覚を持ってやらないといけない。聞きに来れば、自分の分かることは教えたい」と話した。

 「チームとしても個人的にも最高のシーズンにしたい」。今季の悔しさを糧にさらなる進化を追い求める。(重光 晋太郎)

続きを表示

2017年12月2日のニュース