阪神・小野“負け癖”返上へ 目標は100イニング&2桁勝利

[ 2017年11月29日 08:38 ]

アップで契約更改を終え、会見で来季への意気込みを語る小野
Photo By スポニチ

 阪神・小野が契約更改交渉に臨み、600万円アップの推定年俸1800万円でサイン。球団の新人ワーストを更新する開幕7連敗を喫しただけに、来季は負け癖返上を誓った。

 「来年はしっかりゲームをつくって、チームが勝てるような投球ができれば」

 プロ初勝利を挙げたのは、13度目の先発となった8月29日のヤクルト戦。わずか2勝にとどまったが、それでも昇給を勝ち取ったのは、球団からの期待の表れに他ならない。そんな思いもくみ取ったのか、会見では100イニング&2桁勝利を来季の目標に掲げた。

 「自分の球をしっかり投げることができればある程度、通用するという手応えはある。1年間しっかり1軍のローテーションで回ることを目標に。100イニング、勝利も2桁を目指して、このオフにしっかり体を鍛えないと」

 西宮市内の球団事務所で意気込んだまでは良かったが、これに待ったをかけたのが三木市内で球団行事のゴルフに臨んでいた金本監督だった。

 「(100イニングは)少ないじゃん。一気に規定(投球回)ぐらい目標にしてくれんと。大卒2年目なんだから。100イニングじゃなしに、1年間ローテーションを守っての10勝、というのに期待している」

 笑顔を交えながらだったが、その思いは本心そのものだ。入団当初から小野の速球を高く評価し、5月21日のヤクルト戦で1軍先発に抜擢。勝ち星に恵まれない中、信頼して起用し続けた。今度は小野が期待に応える番。指揮官から上方修正された目標を、達成してみせる。(巻木 周平)

続きを表示

2017年11月29日のニュース