松井氏、史上最年少殿堂入りなるか 43歳7カ月で候補者入り

[ 2017年11月29日 05:30 ]

松井秀喜氏
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 野球殿堂博物館は28日、来年の野球殿堂入りの競技者表彰候補者を発表した。プレーヤー表彰では日米通算507本塁打を放った松井秀喜氏(43)、金本知憲氏(49=阪神監督)ら6人が新たに候補者入り。松井氏は43歳7カ月での史上最年少での殿堂入りが期待される。プレーヤー表彰17人、エキスパート表彰14人の候補者から、来年1月15日に殿堂入りが発表される。

 太平洋を挟み日米で偉大な足跡を残した「ゴジラ」が、新たな栄光の扉の前に立った。松井氏は20日、18年の米野球殿堂入りの候補者33人の一人に選ばれたばかり。「1票でも入ったら驚き」と話していたが、日米で殿堂候補者入りしたのは13年11月の「トルネード」野茂英雄氏以来2人目の快挙となった。

 星稜時代の92年夏の甲子園の明徳義塾戦では伝説の5打席連続敬遠。同年ドラフト1位で巨人に入団し、長嶋茂雄監督から「4番1000日計画」として熱心な指導を受けた。13年にはそろって国民栄誉賞に輝くなど、師弟関係は現在も続く。巨人では本塁打王、打点王、MVPを各3度受賞。球界屈指のスラッガーとして活躍した。03年にはヤンキースに移籍し、09年ワールドシリーズでMVPを受賞。00年の日本シリーズMVPに続き、日米で栄誉に輝いた初の日本選手となった。12年限りで現役引退したが、プレーぶりはもちろん真摯(しんし)な人柄で大勢のファンに愛された。

 日本人大リーガーのパイオニアとして海を渡った野茂氏は、日米通算201勝をマーク。14年1月に史上最年少の45歳4カ月で殿堂入りした。松井氏は来年1月の発表時点で43歳7カ月。選出されれば最年少記録を更新する。日米通算507本塁打の実績は投打で野茂氏と双璧。選出には十分な理由がそろう。

 今回は松井氏を筆頭に大物候補が多く、野球殿堂関係者も「一発での選出がいるかもしれない」と話す。候補者初年度での殿堂入りとなれば野茂氏を含めてビクトル・スタルヒン氏、王貞治氏、工藤公康氏に次いで5人目。偉大な先人に肩を並べるか注目される。

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2017年11月29日のニュース