阪神・梅野、選手会長就任へ 狩野から継承 球団史上最速&最年少

[ 2017年11月24日 05:30 ]

19日の秋季キャンプ打ち上げで、あいさつする阪神・梅野
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 阪神・梅野隆太郎捕手が第17代選手会長に就任する方向であることが23日、分かった。今季限りで現役を引退した狩野恵輔外野手からバトンを託される。

 チーム関係者も「近日中に本人にも話がいくようだ」と話しており、本人も受諾する意向。近く開催される選手会納会でも反対意見はないと見られ、承認されれば、正式発表される見込み。捕手での就任は山田勝彦以来2人目。入団5年目では岡田彰布、赤星憲広、上本博紀を抜いて球団最速で、27歳シーズンも掛布雅之(第1次)と並ぶ最年少タイだ。

 福岡大、さらには大学日本代表でも主将を任されるなど、プロ入り前から「リーダー」としての資質は備わっていた。阪神入団後も、後輩を引っ張るだけでなく、福留、鳥谷、西岡ら主力選手とも積極的にコミュニケーションを図ってきており、若手とベテランのパイプ役としても適任と言えそうだ。

 今季からは選手会副会長も務め、阪神代表として選手会会合にも出席。チームの意見を集約し、他球団の選手会長と意見交換する重要な責務も任せられる。「今まで、緊張した経験がない」と話す強心臓ぶりも強みになることは間違いない。

 2日から19日まで高知県安芸市で行われていた秋季キャンプでは“初仕事”も済ませた。打ち上げとなった19日に、選手会長の仕事である一本締めを託され、「このメンバーの中から1人でも多く1軍のキャンプに行って、1軍の戦力として活躍できるよう頑張っていきます。来季はリーグ優勝、日本一目指して頑張っていきたい」と完ぺきなスピーチを披露して見せた。

 今季は、自身2度目となる開幕スタメンを勝ち取り、自己最多の112試合に出場するなど、過去2年の不振から抜け出した。それでも、シーズン終盤は坂本にスタメンを譲る場面も少なくなく、プロ5年目を迎える来季は正真正銘の「正捕手」を目指す。

 球団の「顔」、そして、虎の正妻として――。梅野隆太郎が力強い一歩を踏み出す。

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2017年11月24日のニュース