金本監督 今オフは一転“放任”「自分が落ちていくだけ」

[ 2017年11月22日 05:30 ]

19日の秋季キャンプ最終日、ハードな練習を積んできた陽川(右)ら若手選手をねぎらった金本監督
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 阪神・金本知憲監督(49)が21日、「放任オフ」を掲げ、来春キャンプまでの2カ月間は、若手選手たちの調整にノルマなどを設定せず、個々の自主性に任せる方針を示した。

 「ルーキーとかは、もちろん付くけどね。それ以外はもう、しようがないよね。やる、やらんは。それ(個々の目標設定)はない。昨年、一昨年にある程度、言っているし、だいたい分かっていると思う。やらなかったら自分が落ちていくだけですよ、と」

 野球協約で12、1月のポストシーズン期間は、監督、コーチ陣による選手への指導が原則として禁止されている。その期間中は選手たちの自主性を信じるしかない。それでも昨年までは「放任」ではなかった。たとえば昨オフは強化指定した若手24選手に対し、「体重×2」の重量でスクワットを連続10回…などのノルマを課していた。それが、今オフは一転となった。

 その理由としては過去2年の実績により、選手たちに「イズム」が浸透してきたことが挙げられる。わざわざ言葉にしなくても、求められていることは分かっているはず。その信頼が「放任」へとつながっているわけだ。

 とはいえ、甘くなったわけではない。指揮官は改めて「一番やった、やらないの差が出る時期だから。ある程度、続けていけば、この秋にやったことが来年に結びつくし、何もやらなかったらゼロになるし、ちょっとやったら半分になる」とオフの重要性を説いた。そして「各自がそれぞれ(考えて)ね」と続けた。昨年までのノルマは、いわば最低限。「放任オフ」に求めているのは、プラスアルファに違いない。(惟任 貴信)

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2017年11月22日のニュース