“遼馬カーブ”で一皮むける 香田コーチ指令「代名詞つくれ」

[ 2017年11月22日 05:30 ]

契約更改を終え会見する松田
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 「遼馬カーブ」を武器に1軍定着を狙う。阪神の松田遼馬投手(23)が21日の契約交渉で、100万円増の推定年俸1500万円でサインした。この秋は、これまであまり投げていなかったカーブに磨きをかけており、新たなウイニングショット習得への意気込みを口にした。

 「香田さん(投手コーチ)からも“代名詞をつくれ”と言われているので、カーブの練習をしています。中継ぎではあまり使っていなかったけど、勝負球としても使えれば」

 今季は主にロングリリーフ要員として起用され、26試合で1勝2敗、防御率5・05と満足できる結果を残せなかった。先発陣の駒不足と、自身の可能性を広げるために8月13日のDeNA戦ではプロ初先発も経験。来季も中継ぎだけでなく、先発も視野に入れ「どちらでもいける準備はしたいなと思います」と表情を引き締めた。

 そのための武器となるのがカーブ。最大の持ち味のストレートを生かす緩急差をつけるだけでなく、決め球にもできれば中継ぎでも有効となる。「場面、カウントによって投げ分けられる球になれば」。この日の交渉の席では球団側から「中継ぎなら50試合は投げてほしい」とハッパをかけられた。非凡な潜在能力への期待は大きい。未完の剛腕が、来季こそ脱皮する。(山添 晴治)

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2017年11月22日のニュース