清宮 背番号21最有力 込められた願いは…ミスター&ルースになれ!

[ 2017年11月22日 05:30 ]

早実の清宮
Photo By スポニチ

 日本ハムからドラフト1位指名を受けた早実・清宮幸太郎内野手(18)の背番号は「21」が最有力候補となっていることが21日、分かった。

 2と1を足した「3」はメジャーでは「野球の神様」とうたわれたベーブ・ルース、そして日本でも「ミスター」長嶋茂雄氏がつけている。高校通算111本塁打を誇る、清宮のユニホーム姿は、24日に札幌市内で行われる新入団会見でお披露目となる。

 夢が大きく膨らむ背番号を清宮が背負う。高校通算111本塁打を誇るゴールデンルーキーがつける背番号は「21」で調整を進めているもようで、24日の新入団会見で正式に発表される予定だ。

 現在、1桁の空き番号は「4」だけで、次に若い番号は「15」。早実の先輩でもあり、世界記録868本塁打を誇るソフトバンクの王貞治球団会長が現役時代につけた「1」は、同じく早実出身の斎藤が背負う。他にも「11」の大谷はポスティングシステムを利用し、メジャー挑戦を表明しているが、24日時点で去就は決まらない。さまざまな事情の中で導かれた数字が、04年からつけた武田久が今季限りで退団し、空き番号となっていた「21」だった。

 2+1=3。日米の伝説とも言えるスーパースターがつけた番号である。メジャーでは「野球の神様」と言われるベーブ・ルースがつけた番号で、ヤンキースの永久欠番ともなっている。また、日本でも「ミスタープロ野球」である巨人の長嶋茂雄終身名誉監督がつけた。ドラフト翌日の指名あいさつで、栗山監督は清宮と対面し「引きつける何かがある。ベーブ・ルースってあんな感じだったのかな。間違いなくみんなに愛される選手になる。僕の中で確信している」と言った。スーパースターになってほしいとの願望が込められている。

 21は日本では投手背番のイメージが強く、今季も全12球団で投手がつけたが、メジャーではスター野手も背負っている。通算3000安打を誇るプエルトリコ出身のロベルト・クレメンテが有名で、社会貢献活動を行う選手に贈られる「ロベルト・クレメンテ賞」の冠として今も残っている。その他、通算609本塁打のサミー・ソーサも背負った。

 清宮は「野球人としてだけでなく、人としてみんなに目指される選手になりたい」と語る。21を皆に愛される背番号にする。

 ≪ハム大畑以降は投手≫背番号21の野手は15年に巨人に途中入団し1シーズンで退団したフランシスコが最も新しい。日本人では91年に首位打者になった平井光親(ロ)が97年から引退までの6年間、関川浩一(神)が新人の91年から6年間背負っている。日本ハムでは東映時代の53〜57年に捕手だった大畑庄作以降は投手がつけている。

続きを表示

2017年11月22日のニュース