松井氏 米野球殿堂入り候補も可能性は…ハードル高く

[ 2017年11月22日 05:30 ]

松井氏
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 全米野球記者協会は20日(日本時間21日)、18年の米野球殿堂入り候補者33人を発表し、ヤンキースなどで大リーグ通算175本塁打を放った松井秀喜氏(43)が初めて入った。日本選手では、野茂英雄氏(元ドジャース)が14年の候補となって以来2人目。オールスター戦に2度選出され、09年ワールドシリーズでMVPに輝いた功績などが評価された。

 殿堂入りの資格を得るのはメジャーで10年以上プレーし引退から5年が過ぎた選手。活躍が顕著だった選手のみが候補に選ばれる。今回はチッパー・ジョーンズ氏、ジム・トーミ氏、楽天でもプレーしたアンドリュー・ジョーンズ氏ら19人が新たに入り、松井氏は日本人野手で初めて名を連ねた。投票結果は来年1月24日(日本時間25日)に発表される。

 日本勢では本格的な長距離打者として初めて海を渡り、ファンの厳しい目にさらされるヤンキースで7年間プレーし中軸を務めた。20本塁打以上が5度、100打点以上が4度。09年のワールドシリーズでMVPに輝き、球団に9年ぶりの世界一をもたらした。

 一方で、自身もニューヨークで野球教室を行った19日に「1票でも入ったら驚き。10年いただけという、それだけです」と冷静に話したように、殿堂入りの可能性は低い。デビューが28歳と遅く、通算175本塁打や1253安打は、500本塁打や3000安打で当確とされる水準には遠い。殿堂入りには全米野球記者協会に在籍10年以上の記者の投票で得票75%以上が必要で、通算123勝を挙げた野茂氏も得票はわずか1・1%(6票)で次回の候補に残る5%に達しなかった。

 今月末には日本の殿堂入り候補としても発表されるゴジラ。日米通算507本塁打の輝きは、今後も色あせることはない。

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2017年11月22日のニュース