中日ドラ1鈴木 目標は侍守護神 “ヒロシジャンプ”を

[ 2017年11月20日 05:30 ]

中原(左)、清水の両スカウトに囲まれ笑顔の鈴木
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 浜松市街を眼下に望むアクトタワー内のホテルで行われた入団交渉。中日にドラフト1位で指名されたヤマハの鈴木に提示されたのは契約金1億円(プラス出来高5000万円)、年俸1500万円の最高条件だった。弱冠20歳の右腕は緊張からか「サインを何回か書き直しました」とあどけない笑みを浮かべた。

 目標は大きく侍ジャパンの守護神だ。今年10月に初めて社会人日本代表に選ばれたことで、日の丸に対する気持ちが強くなった。起用法について話が及ぶと「抑えが好きだし、セーブのタイトルを取りたい」とクローザーに意欲。理想とするのはDeNAの山崎康だ。投球映像を見てすごさを感じた以上に憧れたのが“ヤスアキジャンプ”の存在。「あの応援がきっかけで、山崎さんを好きになりました」。最終回の登場時にスタンドのファンが一斉にジャンプしながら「ヤ・ス・ア・キ!」とコールすると、球場に一体感がもたらされる。鈴木の場合は“ヒロシジャンプ”になるかはわからないが「自分の名前のついた応援ができればうれしい」と目を輝かせた。

 補強選手として出場した今夏の都市対抗後に、ソフトバンク・千賀の握りを参考にフォークを習得。最速157キロの球速も「まだ若いし、これから伸びる時期。160キロは目指していきたい」と大台にこだわりを見せる。侍ジャパンの守護神になるには山崎康を超えなければならないが、目標に向けて一歩ずつ高みを目指していく。 (石丸 泰士)

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2017年11月20日のニュース