村田、トライアウト受けず吉報待つ 巨人自由契約から32日「まだできる」 

[ 2017年11月15日 05:45 ]

 12球団合同トライアウトが、15日にマツダスタジアムで実施される。投手、野手を合わせて50人以上が参加予定。戦力外を通告されている選手は、トライアウト終了後に各球団との契約が可能となる。巨人から自由契約になった村田修一内野手(36)は本紙の取材に応じ、トライアウトを受験しないでオファーを待つ心境を明かした。

 巨人から自由契約となることを通告されてから32日が過ぎた。男・村田がキャリアの岐路に立たされている。

 「11月に入ってからは体は動かしながら。どこからか話がくればいいなと待ってます」

 戦力外通告を受けた選手との契約はトライアウト終了後からと決められているが、交渉自体は禁止されていない。契約へ向けた具体的な話や、調査の連絡はまだ届いていない。今季序盤は代打に甘んじたが7月から正三塁手となり、打率・262、14本塁打、58打点。堅守も健在でゴールデングラブ投票でリーグ3位28票を集めた。

 トライアウトには出ない。「シーズン中の姿を見てくれていたと思う」。10試合連続安打、3試合連続本塁打でシーズンを終えた。在京球団しか知らないが「こだわりはない。金額や条件でもない。少しでも長く野球をやりたい」と訴えた。通算2000安打にあと135本と迫るが「置かれた状況を考えればそうも言っていられない。チームへいろんな貢献の仕方もある。まだできる」。出場機会は入団後に実力を見て評価してもらうもの。何より来季ユニホームに袖を通すチャンスを求めている。

 「正直不安はある。家族も心配している。一日も早く安心させてあげたい」。まだチームに貢献できるという自負と、野球への渇望。揺れる心境は隠さず現状を語った。

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2017年11月15日のニュース