阪神ドラ6、牧丈一郎が仮契約 辰吉さんに会いたい!両親がファン

[ 2017年11月14日 05:43 ]

ファイティングポーズをとる阪神ドラフト6位・牧
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 阪神からドラフト6位指名を受けた牧丈一郎(18=啓新)は13日、京都市内のホテルで入団交渉に臨み、契約金3000万円、年俸480万円(いずれも推定)で仮契約を結んだ。

 猛虎のジョーは、憧れの“本家”との対面を夢見ていた。

 「1回は人生で会ってみたい」

 両親がボクシングの元世界王者だった辰吉丈一郎のファンだったことから名付けられた。家には辰吉の試合をまとめたDVDが「全部あるんです」という環境で、生粋の丈一郎ファンに育った。

 「丈一郎」の由来には丈夫で一番という意味も込められるが、啓新時代はケガに苦しんだ。腰の骨に小さなヒビが入り、入学直後から約1年間は投球を控えたこともある。3年春には、左すねを疲労骨折。最後の夏の大会は、中継ぎでの登板を余儀なくされた。「僕はまだ甘い。これから名前に追いつけるように」。名前負けしていた過去との決別を、節目の日に宣言した。

 そのためにも2軍で徹底的に体を鍛え抜くが、身近なところに成功例がある。同じ高卒で昨年のドラフト3位・才木も、入団当初は体作りに腐心した。その甲斐あって、1軍で今季2試合を投げ2回2/3を無失点。順調すぎる成長を遂げた。

 担当の熊野輝光スカウトは言う。「体が作れれば、才木より(成績が残せる)っていうのも期待できる」。才木に負けずとも劣らない潜在能力に、期待せずにはいられない。

 「1年間戦えるスタミナを作っていきたい」。憧れの本家ジョーと対面するためには、1軍での活躍が不可欠。過酷な“地獄トレ”に挑む覚悟はできている。(河合 洋介)

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2017年11月14日のニュース