侍ジャパン上林“稲葉2世”継承打! 指揮官「彼と心中」

[ 2017年11月14日 05:30 ]

4回無死、右前打を放つ上林
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 「アジアプロ野球チャンピオンシップ2017」(16日開幕)に出場する侍ジャパンは13日、清武SOKKENスタジアムで西武と練習試合を行い、6―0で実戦初白星を挙げた。稲葉篤紀監督(45)は大会のキーマンに上林誠知外野手(22=ソフトバンク)を指名。「稲葉2世」の全3試合クリーンアップ起用を明言した。チームは9日からの宮崎合宿を打ち上げた。

 現役時代の稲葉監督がよみがえったかのように、上林がそっくりな打撃フォームから快音を響かせ、躍動した。4回先頭で右前打。追加点の生還を果たし、続く5回2死一、二塁では左翼フェンス直撃の適時二塁打と勝負強さも発揮した。2戦連続マルチ安打とし、四球で出塁した8回には2戦連続盗塁も決めた。

 「(監督に似ていると)よく言われます。同じプレースタイルはシーズン中も意識していた。期待に応えたいし優勝したいです」

 前日の3番から5番に移っても、スピードと積極性を失わなかった。CSファイナルSは突破を決めた試合の前に出場選手登録を外れ涙を流した。日本シリーズは1打席だけ。終盤のスランプを脱した姿に、稲葉監督も腹をくくった。

 「今日、彼には3試合全部いくよと話しました。悪くても、左投手でも。もう彼と心中します」。キャスター時代の昨年2月、キャンプで右足の使い方など打撃を指導した。「差別はしないが、僕に似ているので気になる選手ではある」と以来、シーズン中も目にかけてきた。4番は山川を固定。3、5番の順番は未定だが上林と近藤健の2人をクリーンアップに据えることも明言した。稲葉ジャパン初陣の鍵は、若き「2世」が握る。 (後藤 茂樹)

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