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15年以上も「マツイとイチロー」…大谷に変えてほしいMLB「日本の打者」の基準

メジャー挑戦を表明し、笑顔を見せる大谷
Photo By スポニチ

 15年以上も停滞する時間を動かしてほしいと思う。日本ハムの大谷翔平選手のメジャー移籍表明会見を見て、そう思った。大谷は米国でも二刀流の可能性を追うと話してくれたからだ。

 160キロを超える速球を投げる投手の方は、すでにメジャーでも期待を込めた評価を得ていると推測する。では、打者としてはどうなのだろう。交渉過程でどれほどの球団が「打者・大谷」を見てくれているだろうか。

 以前にもスポニチ「十字路」で紹介したが、10年以上前、日本から大リーグの取材に行った時に、米国の記者から良く聞かれたのは「彼はマツイよりパワーがあるか?」「イチローよりスピードは?肩は?」だった。メジャーのスカウトにも何度も聞かれた。2人が日本選手のもの差しとなってから15年がたつ。松井秀喜氏は2012年限りで引退。イチローも来季、メジャーでプレーできるかは現時点で保証がない。野球は「10年ひと昔」ではなくなり、1年ごとに大きく進歩している。その中で「日本の打者」に対する基準が動いていないのは、おかしい。

 今年3月のWBCで侍ジャパンは準決勝で米国に敗れた。米メディアのコラムには「数人は危ない打者がいたが、マツイやイチローはいなかった」というものがあった。またか…と思った。だからこそ、大谷には、メジャー各球団の日本人野手への概念を覆してほしいと思う。

 日本ハムからドラフト1位指名を受けた清宮幸太郎も「世界一の本塁打王」を将来的な目標に掲げる。早くから世界を目指そうとする野手のためにも…と考えてしまう。

 今季はドシャーズ・ダルビッシュやヤンキース・田中の150キロを超える直球、キレのあるスライダーを軽々とスタンドに運ぶメジャー選手を映像で目の当たりにしてきた。どうやって強化すれば、世界基準の野手を育てることができるのだろうか。

 大谷を預かり、清宮育成の指名を背負う日本ハム球団、栗山監督だけでなく、野球界全体で考えなければならないことでもある。(記者コラム・倉橋 憲史)

[ 2017年11月13日 11:50 ]

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