マー君 来季もピンストライプの背番号19「素晴らしいチームメートとともに…」

[ 2017年11月4日 08:55 ]

ヤンキースの田中
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 来季こそ常勝軍団を頂点に――。ヤンキースの田中将大投手(29)が3日(日本時間4日)、7年契約の残り3年分を放棄(オプトアウト)する権利を行使せず、チームに残留すると発表した。

 田中は球団を通じ「このたび、ヤンキースの一員として今後もチームに残る決断をさせて頂きました。この4年間、選手としてヤンキースという球団、ならびにヤンキース・ファンのためにプレーできたことを心よりうれしく思っております」とコメントを発表。「今後も、(オーナーの)スタインブレナー一家、球団、そしてヤンキース・ファンのために、素晴らしいチームメートとともにワールドシリーズ制覇を目指して頑張っていきたいと思います」と決意表明した。

 13年オフに7年総額1億5500万ドル(約171億円)でヤ軍と契約。20年シーズンまでの残り3年間は当初の契約通り、合計6700万ドル(約76億3800万円)を得ることになる。

 右腕はチームが敗退したリーグ優勝決定シリーズ第7戦後に今季を振り返った際にも、ヤ軍への愛着をにじませていた。「このチームはシーズンに入る前は、到底ここまで進めるとは思われていなかった。シーズンの中で成長もできていったと思いますし、その中でチームがどんどん良くなっていって、ここまで進むことができたと思う」。若返りが進んだ一方、戦力不足を指摘されていた中でプレーオフに進出。自身もレギュラーシーズンで好不調の波を経験しながらポストシーズンでの快投につなげた。

 地区シリーズで対戦したインディアンス、リーグ優勝決定シリーズで対戦したアストロズは、いずれも下馬評で相手が上。過去に自身も苦戦していたが、合計3試合20イニングを投げ防御率0・90と圧倒し市場価値も上昇した。米メディアの間では、ドジャースや球団創設56年目で初の世界一に輝いたアストロズ、大型補強を起点に再建を目指すフィリーズなども名前が挙がっていたが、残留を選択した。

 田中は今季、プロ入り以来初めてと言っていい大きなスランプを経験。13勝12敗、防御率4・74と、エースとしては決して満足できない数字が並んだ。チーム敗退の際に「やっぱり、シーズンでコンスタントに成績を残してなんぼだと思う。今季、いろんなところを気づけたところがあるので、そういうのを来シーズン以降につなげたい」と言い、こう続けた。「リーグチャンピオンにあと1勝というところまできていた。一番高いところはやっぱり、つかみ取りにいきたいですよね」

 ピンストライプの背番号19として、さらなる進化とともに、悲願のワールドシリーズ制覇を目指す。

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2017年11月4日のニュース