ソフト明石“お手玉”決勝点 タッチプレーでの併殺狙い焦った痛恨失策

[ 2017年11月3日 08:30 ]

SMBC日本シリーズ第5戦   ソフトバンク4―5DeNA ( 2017年11月2日    横浜 )

6回1死一・三塁、二塁手・明石は嶺井の二塁ゴロを捕るも落球する適時失策を犯す
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 【追球】勝負を決めた6回の明石の失策。難しい判断が重なった上でのミスだった。同点とされ、なお1死一、三塁。代打・嶺井のゴロが二塁手・明石の前に転がった。

 (1)守備隊形 「ゲッツー態勢の全然、前だった」と明石。ゴロの強弱と三塁走者の動き次第で、二塁併殺と本塁送球両にらみのシフトだった。

 (2)打球 明石はゴロを追いつつ「それほど強くなかったので、二塁にトスしても(併殺が)微妙なタイミングだなと思った」という。

 (3)一塁走者との距離 捕球体勢に入ったのは一塁と二塁のライン上。さらに一塁走者・宮崎が迫っていた。「タッチしてゲッツーにできる」。3つの状況から明石はタッチにいこうと、反時計回りで体を回転させながら捕球しようとしたが、その分ゴロから目が早く離れ痛恨の失策となった。

 打者走者の嶺井は足が速い方ではなく、ゲッツー態勢より浅い守備位置の前提を踏まえて明石は「(二塁へ)トスでしたね…」と悔やんだ。今季シーズン38失策でプロ野球最少タイ記録をマークしたソフトバンクの堅守のほころびが連敗につながった。(春川 英樹)

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2017年11月3日のニュース