DeNA 連敗止めた4番筒香の自己犠牲 不調自覚「とにかく進塁打」

[ 2017年11月2日 08:35 ]

SMBC日本シリーズ第4戦   DeNA6―0ソフトバンク ( 2017年11月1日    横浜 )

8回無死二塁 筒香は進塁打となる一ゴロを放つ
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 【追球】連敗を止めたDeNAをもうひとつ勢いづかせたのは、4番打者の自己犠牲だった。

 3―0の8回、先頭のロペスが左越え二塁打。無死二塁の場面で、筒香は初球を軽打して一ゴロを放った。摂津のシンカーが転がるのを見て、すぐに二塁走者だったロペスが三塁に進塁したのを確認した。「点差もそう。僕はとにかく進塁打という気持ちだった。進塁打が欲しい場面だった」。続く宮崎の4点目となる右前適時打など、3連打で3得点と今シリーズで初めて打線が「線」になった。

 終盤での3点差と4点差では大きく違う。それでも筒香なら長打を狙ってもいい場面だ。だが、この打席も含めて今シリーズ12打数3安打で本塁打と打点はまだなし。不本意な状態も踏まえ、フルスイングを封印して徹したチーム打撃だった。

 短期決戦の崖っ縁で、主砲が最終打席に見せた進塁打。「明日につながる」。風向きを変える可能性を含んだ軽打だった。 (春川 英樹)

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2017年11月2日のニュース