近鉄でプレー 慶大・大久保監督 6季目初歓喜「こんな大変なんだ」

[ 2017年10月31日 05:30 ]

東京六大学野球最終週最終日   慶大7―2早大 ( 2017年10月30日    神宮 )

<早大・慶大>リーグ優勝を決め胴上げされる慶大・大久保監督
Photo By スポニチ

 慶大・大久保監督の目も真っ赤だった。14年12月に就任し、6季目で初の東京六大学制覇。

 JX―ENEOSでは3度の都市対抗優勝を果たしているが「社会人はトーナメント。(六大学の)優勝はこんな大変なんだなと。選手は本当によくやった」と喜びをかみしめた。

 慶大では主将として91年に春秋連覇を経験し、96年のアトランタ五輪では銀メダルを獲得。その後、プロ入りし、近鉄で5年間プレーした。JX―ENEOSの監督を経て、母校に戻ったが、最初は200人超の大所帯に「メンバー以外の選手にどう訴えるかが難しかった」という。

 それでも、レギュラーには「野球がうまいから偉いんじゃないんだぞ」と言い続け、4年生が率先して寮を掃除するなど改革も浸透。1年生投手の佐藤や関根らが力を発揮できる土壌づくりに力を注いだ。「学生はびっくり箱。成長の度合いが凄い。僕自身も成長させてもらったし、母校に恩返しできた」と感無量だった。

 ≪都市対抗&東京六大学制覇≫都市対抗&東京六大学を制覇した監督としては、山中正竹氏がいる。現役時代は法大のエースとして3度リーグ優勝。81年から社会人野球・住友金属監督に就任すると、82年に都市対抗を制した。94年に母校・法大の監督に就任し、02年までに7度のリーグ優勝に導いた。

続きを表示

この記事のフォト

2017年10月31日のニュース