マエケン PS8戦目で初失点 痛恨被弾「もったいなかった」

[ 2017年10月31日 05:30 ]

ワールドシリーズ第5戦   ドジャース12―13アストロズ ( 2017年10月29日    ヒューストン )

<アストロズ・ドジャース>2/3回を2安打1失点で降板する前田(左端)(AP)
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 ドジャース・前田健太投手(29)が29日(日本時間30日)、アストロズ戦に5回途中から登板したが2/3回を2安打1失点。ポストシーズン8戦目で初失点となる同点3ランを浴びた。両軍合わせて7発、25得点の乱打戦は、延長10回の末に12―13のサヨナラ負けで2勝3敗。ワールドシリーズ史上2番目に長い5時間17分の死闘を落とし、29年ぶり7度目の制覇へ後がなくなった。

 頭上を越えていく打球を見送るしかなかった。7―4の5回2死一、二塁。エース左腕・カーショーを救援した前田は、アルテューベに94マイル(約151キロ)の直球を中堅左に運ばれた。ポストシーズン8試合目で初失点が同点3ランとなった。

 「(カウントを)3―2にしたのもよくなかったし、最後の球も甘く行ってしまったのでもったいなかった」

 歴史的な打ち合い。前田もその餌食となった。カーショーが5回持たずに降板。ダルビッシュが2回途中降板した第3戦に続き、再び緊急登板になった。「軽く(準備は)始めたけど、最後は急いでという感じ。難しさを知った」。42球で2回2/3を零封した27日から中1日のマウンドで、痛恨の一打を浴びた。

 それでもド軍は粘った。その後は一時勝ち越し、再逆転されて迎えた9―12の9回にプイグの2ラン、日付が変わった直後の2死三塁でテーラーが中前に同点打。延長戦に持ち込んだが、10回に2イニング目だった守護神ジャンセンが力尽きた。3連投で7回に4失点したモロー、前田、そして守護神と、ポストシーズン新記録の28回連続無失点を支えた救援陣が崩れた。

 ワールドシリーズでは24年ぶり2度目の両軍12点以上の乱打戦。デーブ・ロバーツ監督は「このシリーズは感情がローラーコースターのよう」と絞り出した。29年ぶりの世界一は崖っ縁となったが、残り2試合は本拠地で戦う。前田は「ここまで来たら自分の体の状態というよりも、勝つってことが一番大事。引きずっても仕方ない」と前を向いた。

 ▽ワールドシリーズでの最長試合 05年10月25日のホワイトソックス―アストロズ第3戦での5時間41分。延長14回の末、ホ軍が7―5で勝利。ホ軍は2番・二塁で井口(現ロッテ監督)が先発出場。7打数2安打1打点で13回にベンチへ退いたがホ軍が3連勝で王手をかけた。試合終了は午前1時20分。球場はこの日と同じミニッツメイド・パークだった。

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