阪神、台湾代表左腕を“先物買い” 呂彦青と大筋合意

[ 2017年10月29日 05:51 ]

阪神が大筋合意した呂彦青
Photo By 共同

 阪神が、獲得を目指していた呂彦青がルーウェンチ「投手(21=国立台湾体育運動大)と28日までに大筋合意に達したことが判明した。高野栄一球団本部長は「(正式に)決まったら話します」と否定はせず。台湾の現地メディアでは27日に正式契約を結んだと報じているものもある。

 呂彦青は150キロに迫る直球を投じる本格派左腕。15年秋のプレミア12や今年3月のWBCなどで台湾代表入りした実績を持つ。10月のBFAアジア選手権では日本との決勝戦に先発。5回途中4失点ながら、その素材が阪神を始めとする複数のNPB球団スカウトの目に留まった。西武など複数の球団が食指を動かす中、阪神が一歩先んじた。

 まさに「先物買い」だ。球団幹部は呂彦青の獲得について「すぐに使えるというわけではないでしょう。育成してモノになれば、ということです」と見通しを立てた。台湾アマ球界屈指の有望株とはいえ、プロ経験がなく、1メートル78、70キロと体格的にも未完成。加えて、来季はアクシデントがない限り外国人枠にも空きがない。最低でも来年1年間は2軍で育成に努める方針だ。

 順調にいけば19年からメッセンジャーは日本人扱いとなり、外国人枠が1つ空く。その時を見据えて、将来の先発ローテーション候補となりうる素材を確保した。

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2017年10月29日のニュース