清宮1000日計画!ハム栗山監督、東京五輪で侍4番「道筋つくる」

[ 2017年10月28日 05:30 ]

清宮の侍4番1000日計画の始まりだ!
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 ドラフト会議で高校生史上最多タイの7球団が競合し、日本ハムから1位指名された早実・清宮幸太郎内野手(18)が27日、都内の同校で指名あいさつを受けた。2020年の東京五輪開幕までちょうど1000日。大谷と二人三脚で「二刀流伝説」をつくった栗山英樹監督(56)は「日本の4番」に育成することを宣言した。

◆指名あいさつで実感「みんなに愛されるベーブ・ルースのよう」◆

 ドラフト会議から一夜明け、清宮に笑顔があふれた。栗山監督から「交渉権確定」のカードを受け取り、「うわぁ、これ本物っすか?」と目を輝かせた。「確か新球場ができますよね」と積極的に質問もした。予定を10分超える約40分間は、夢のような時間だった。

 テスト期間中のため、清宮は取材に応じなかったが、指揮官はその人柄にほれ込んだ。「天真爛漫(らんまん)に野球を愛して、一生懸命やっている。才能はもちろんだけど、野球に対する魂は思った以上」と褒めちぎり「引きつける何かがある。ベーブ・ルースってあんな感じだったのかな。間違いなくみんなに愛される選手になる。僕の中で確信している」とまで言った。「野球の神様」と呼ばれた米国の国民的ヒーローと姿を重ねた。

◆師弟関係第一歩、ミスターとゴジラのように大きく育てる◆

 3年後の20年東京五輪に向けて、栗山監督は育成プランも口にした。「こっちの責任として“そこ(東京五輪)で真ん中(4番)で打ってるんだ”という道筋は俺の中でイメージがある。責任としていろいろなことを考えている。そこまで何とか…」。28日が東京五輪開幕までちょうど1000日。「4番1000日計画」といえば、巨人・長嶋監督と松井秀喜による師弟関係が有名だが、栗山監督と清宮が同じ道を歩んでいく。

 来春キャンプで清宮はダイヤモンドバックスの施設で行う米アリゾナからのスタートが濃厚で「18歳は関係ない。チームが勝つために俺はやっている」。高校通算歴代最多とされる111本塁打の実績に疑いはない。一定の打席数を与える球団の育成プランを1軍で実践していく構えだ。

 指揮官は清宮に「共に天下を 夢は正夢」と書かれたドラフト会議の入場パスとバッジを贈呈した。前夜は親交のあるラグビートップリーグ・ヤマハ発動機監督の父・克幸さん(50)に電話連絡。この日の指揮官は「個人的に大きな夢があるはず。それは絶対に忘れないでくれ」と伝え、清宮は「もちろんです」と答えたという。将来はダルビッシュ、大谷のようにメジャー挑戦の夢がある。熱い師弟関係がスタートした。(柳原 直之)

 ★長嶋監督&松井の「1000日計画」 92年ドラフト会議で巨人・長嶋監督が4球団競合した星稜・松井秀喜を抽選で引き当て、「3年で巨人の4番に育成する」と「1000日計画」を掲げた。長嶋監督の自宅などで、マンツーマンで素振りをチェックするなど英才教育を施し、1年目の93年は開幕2軍スタート。96年は開幕4番に座った。7、8月には計16本塁打。松井が巨人のユニホームを着て1000日目の10月6日に、2年ぶりのリーグ制覇を遂げた。

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