DeNAドラ5細川 日本Sベンチ入りへ 王、清原ら8人だけの高卒新人野手出場

[ 2017年10月26日 05:30 ]

DeNAの細川
Photo By スポニチ

 19年ぶりの日本シリーズ(28日開幕)進出を決めたDeNAのアレックス・ラミレス監督(43)は25日、ドラフト5位新人の細川成也内野手(19)を同シリーズでも出場登録する考えを明かした。出場すればセ・リーグの高卒新人野手では、88年立浪和義(中日)以来29年ぶりの快挙となる。

 空路帰京したラミレス監督の頭は、28日に迫る日本シリーズへ向かっていた。史上最大14・5ゲーム差をつけられた3位からの下克上進出の大きな要因は勢い。その一端を担った、前回日本一の98年生まれの細川への期待を口にした。

 「もちろん彼は日本シリーズに来ます。どう使うかはこれから考えていこうと思う」

 2軍で10本塁打、レギュラーシーズン最終2戦で連続本塁打してCSメンバー入り。前日のファイナルS第5戦では3―2の4回2死一、二塁で代打起用され、中前適時打で広島を突き放した。CSでの高卒新人の適時打は11年山田(ヤクルト)以来2人目。4連勝突破に貢献し、未成年とあってビールかけは外から見守った。

 「タイムリーはうれしかった。待つ間は緊張感があるが、打席では集中できています」

 ドラフト会議で5位指名を受けたのは1年前のこと。過去に高卒新人野手で日本シリーズでプレーしたのは59年王貞治、86年清原和博ら8人しかいない。CSは5度全て代打出場だったが、敵地ヤフオクドームはDH制。CSで継投策などさえた采配を連発した指揮官は、「彼をそこで使うと今は言えない。相手投手などいろいろ考えないと」とDH起用の可能性も否定はしなかった。持ち味のフルスイングが火を噴けば、より勢いを呼ぶのは間違いない。 (後藤 茂樹)

 ◆細川 成也(ほそかわ・せいや)1998年(平10)8月4日、神奈川県生まれの19歳。明秀学園日立ではエース兼4番で県内史上最多の高校通算63本塁打。3年夏の茨城大会準優勝が最高で甲子園出場はなし。16年ドラフト5位で入団。今季年俸500万円(推定)。1メートル79、86キロ。右投げ右打ち。

 ≪出場すれば5年ぶり9人目≫日本シリーズに高卒新人野手が出場したのは12年近藤(日)まで8人。細川(D)が出場すれば5年ぶり9人目、チームでは初めてになる。過去、8人のうち安打を記録したのは5人いるが、本塁打は86年清原(西)が第6戦で大野(広)からマークした1本だけ。また、高卒新人野手の出場球団で日本一になったのは56年西鉄、86年西武と2度。セの球団は3度あって全て敗退と分が悪いが今回はどうか。

続きを表示

この記事のフォト

2017年10月26日のニュース