【ドラフト連載】青藍泰斗・石川 高校は挫折の連続…プロで見返す

[ 2017年10月26日 09:30 ]

ドラフト1位候補の青藍泰斗・石川
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 運命の10・26。青藍泰斗(栃木)の石川は寮の自室にドラフトまでの残日数を数えるカレンダーを自作した。そして今日、その日を迎えた。「緊張はあるけど、順位も含めて楽しみ。できれば1位でいきたい気持ちはある」。柔らかいフォームから最速151キロを誇り、高校生No.1とも評される右腕は穏やかな表情で話した。

 高校時代は挫折の連続だった。1年時は投手失格。3年時は右肩痛、股関節痛、左足首捻挫と度重なる故障に泣かされた。最後の夏は栃木大会準決勝で昨夏全国王者・作新学院に敗退。甲子園出場は最後までかなわなかった。敗退後も「楽しみでしょうがなかった」と、U―18W杯に出場する侍ジャパン高校代表入りを目指して練習を継続。だが、自身の名前はなかった。

 「甲子園や代表でプレーできなかった悔しさはめちゃくちゃある。プロに入って見返したいし、将来的には代表に入りたい」

 目玉の早実・清宮に対しても「高校No.1スラッガーということで早く勝負したい。同世代には負けたくない」とライバル心をむき出しにする。自信のある球は「理想」という江川卓(元巨人)ばりのスピンの利いた直球だ。「ファンの皆さんに直球がいいと思われたい」という剛球を引っさげ、プロの世界に飛び込む。(東尾 洋樹)=終わり=

 ◆石川 翔(いしかわ・しょう)1999年(平11)12月14日、東京都生まれの17歳。小2から野球を始め、板橋シニアでは投手と外野手。青藍泰斗では2年秋から背番号1。変化球はスライダー、カーブ、カットボール、チェンジアップ。日本人の父とフィリピン人の母を持つ。1メートル79、81キロ。右投げ左打ち。

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2017年10月26日のニュース