ドジャース先勝 カーショー酷暑何の68年ぶり快投「いい気分だ」

[ 2017年10月26日 05:30 ]

ワールドシリーズ第1戦   ドジャース3―1アストロズ ( 2017年10月24日    ロサンゼルス )

<ドジャース・アストロズ>11三振を奪い、7回1失点と好投したカーショー(AP)
Photo By AP

 ドジャースが24日(日本時間25日)、アストロズを3―1で下して先勝した。先発のクレイトン・カーショー投手(29)が7回3安打11奪三振、1失点と好投。シリーズ史上最高の気温39・4度に達した酷暑の一戦を制し、29年ぶりのワールドシリーズ制覇へ好発進した。

 異常気象のロサンゼルス。試合開始時の気温は平年より15度近く高い39・4度に達した。史上最も暑い一戦で、カーショーが熱い投球を見せた。

 準備運動でウインドブレーカーを着てファンを驚かせた左腕は「(暑さで有名な)テキサス生まれだし問題はない。暑かったからアップで体がほぐれるのに時間がかからなかった」と涼しい顔だ。初回に先頭のスプリンガーを空振り三振に斬ると、6回まで毎回の11奪三振。直球、スライダー、カーブの3球種で三振の山を築いた。

 7回は過去、左腕がポストシーズン計6イニングで17失点している魔の回だったが、無失点で切り抜けた。ソロ本塁打のみの1失点。無四球の11奪三振は49年ド軍のドン・ニューカム以来、シリーズ68年ぶりの快投だ。「相手打線は本塁打が多く三振は少ない。異なる球種でストライクが取れないといけない。それができた」と噴き出す汗を拭った。

 デーブ・ロバーツ監督も「久しぶりに球種が全て良かった」と称えた。現役最強といわれる左腕にとって、同シリーズは初登板初勝利。「ワールドシリーズで1勝0敗だと言えるのはいい気分だ」と胸を張った。昨季までポストシーズン通算4勝7敗だったが、今年は3勝0敗。10月に弱いというイメージを払しょくした。 (奥田秀樹通信員)

 ≪初戦白星はV率62・5%≫第1戦の試合時間は2時間28分。2時間半を切ったのは、92年のブレーブス―ブルージェイズ第4戦の2時間21分以来シリーズ25年ぶり。初戦でサイ・ヤング賞投手が投げ合ったのは史上5度目で、テンポのいい投手戦となった。また、過去112回のシリーズで第1戦に勝ったチームが優勝したのが70回あり、確率は62.5%となる。

続きを表示

この記事のフォト

2017年10月26日のニュース