楽天、バッテリーの配慮不足が“致命傷” 柳田の大リードが先制きっかけ 

[ 2017年10月23日 08:38 ]

パCSファイナルステージ第5戦   楽天0―7ソフトバンク ( 2017年10月22日    ヤフオクD )

初回1死二塁、デスパイネへのボールがワンバウンドになる
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 【追球】試合開始から5球目。楽天・美馬のワンバウンドのカーブが、「致命傷」となった。

 初回1死二塁で二塁走者は柳田。二塁のアンツーカーの部分から両足が出るほど大きなリードを取っていた。初球の直前、二塁手の藤田が「一発(けん制を)入れておかないといけない場面」と二塁に入り、絶妙のタイミングで美馬がターン。判定はセーフも際どいタイミングだった。

 それでも柳田のリードは縮まらない。打席には強打者デスパイネ。楽天バッテリーはボール球を振らせる狙いがあり、柳田は「デスパイネなのでワンバウンドがあると思った」と振り返る。だからリードを大きく取り、藤田も警戒していた。初球のカーブがワンバウンド。捕手の嶋はそれほど遠くにはじかなかったが好スタートで三塁に進まれ、内川に先制犠飛を打たれた。

 2度目のけん制、もしくはプレートを外すだけでもいい。楽天バッテリーはそうした目配せが足りなかった。 (春川 英樹)

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2017年10月23日のニュース