マー終戦「凄く残念」PS防御率0・90 ヤ軍と大型再契約も

[ 2017年10月23日 05:30 ]

ア・リーグ優勝決定シリーズ第7戦   ヤンキース0―4アストロズ ( 2017年10月21日    ヒューストン )

ワールドシリーズ進出を逃し、ベンチでぼうぜんとするヤンキース・田中(右)
Photo By 共同

 ヤンキースは21日(日本時間22日)、ア・リーグ優勝決定シリーズ第7戦でアストロズに0―4で敗戦。09年以来8年ぶりのリーグ優勝を逃した。メジャー4年目が終わった田中将大投手(28)は、自らの意思でFAになることができる「オプトアウト」の権利行使について明言を避けたが、ポストシーズンの快投で市場価値が上昇。決断が注目される。

 田中は敗戦を見届け「負けてシーズンが終わってしまったということは、凄く残念」と悔しさを押し殺した。初のワールドシリーズまであと1勝届かず、ドジャースのダルビッシュ、前田が待つ舞台には立てなかった。

 レギュラーシーズンは好不調の波が激しかったが、ポストシーズンで防御率0・90(2勝1敗)と真価を発揮した。ヤンキースと7年契約を結んだ13年オフ、最初の4年が終了した時点でオプトアウトできる条項を盛り込んだ右腕は「契約があることは事実なので、しっかり話をして決めたい」と語った。

 残りの契約は3年総額6700万ドル(約76億3800万円)で、選択肢は3通り。(1)権利を行使せず残留、(2)権利を行使し移籍、さらに(3)権利を行使した上でヤ軍と再契約も実現性が高いとみられる。同僚のサバシアは09〜15年の7年契約の3年終了時にオプトアウト。年俸は大きく変えず、5年プラス1年オプションの契約を結び直した。ニューヨーク・ポスト紙は「例えば5年総額の1億ドル(約114億円)に切り替えれば球団は毎年の年俸総額を軽減できる」とお互いのメリットを挙げている。

 行使か否かの表明期限は、ワールドシリーズ終了から3日以内。「とりあえず、ゆっくりします」と笑った右腕は、熟考して答えを出す。(大林 幹雄)

 ▽オプトアウト(opt out) 「opt」は決める、選ぶという意味で、自らの意思で残りの契約を放棄してFAになること。長期契約を結ぶ際に盛り込まれることが多い権利で、好成績の後に行使すれば、より好条件で再契約して残留、もしくは他球団と大型契約を結ぶことが可能になる。

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2017年10月23日のニュース