藤浪、今季最終登板で手応えつかむ! 25日フェニックスL登板

[ 2017年10月22日 06:06 ]

ナインの視線を背にノックを受ける藤浪
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 宮崎で開催中のフェニックス・リーグに参加している阪神・藤浪晋太郎投手(23)が25日のヤクルト戦(西都)で今季最後の登板を果たすことが21日、決まった。

 今季レギュラーシーズンは11試合に登板しただけで、自己ワースト3勝(5敗)、防御率4・12に終わった。もがき苦しんだだけに、今季の最終登板を単なるラストにするわけにはいかない。巻き返しに向けた、価値あるマウンドにするべく、藤浪は2つのチェックポイントを明かした。

 「フォームのバランスだったり、リリースの感触ですかね。そこが安定してくれば、投球の幅とか、いろいろできてくる」

 不振の大きな原因となった制球力に直結するバランスとリリースを重要視し「対打者」ではなく、いかにイメージ通りに投げられるかが課題。相手が若手主体の打線でも関係ない。自分自身が納得のい形で締めくくりたい思いが強い。

 17日のDeNAとのCSファーストS第3戦では、1軍で今季初の中継ぎ登板して2回1安打無失点。内容も抜群で、抜け球はなく、最速157キロとカットボールで相手打者を寄せ付けなかった。ただ、試合後に「本来の形(先発)じゃないので、何とも言えないですけど…」と話したように、定位置はあくまで先発。来季はローテーションの柱に戻らなければならない。

 雨で巨人戦が中止となった21日は会場だったアイビースタジアムに隣接する「はんぴドーム」でキャッチボール、ノックなどで汗を流した。練習を見守った高橋2軍投手コーチは藤浪について「そう(最後の登板に)なるかもしれないね。(好投しても)気持ち良くは終われないでしょう。煮えたぎる思いはあるだろうしね。彼の場合は、フォアボール、デッドボールを出さないということが重要じゃないかな」と話した。

 来季のV奪回は、藤浪が完全復活できるかにかかっていると言っていい。最後を快投で飾り、逆襲を期す来季へ弾みをつけたい。(巻木 周平)

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