明石商2年ぶりV!エース加田、近畿大会へ「まず1勝を」

[ 2017年10月9日 08:37 ]

秋季兵庫大会決勝   明石商3―2西脇工 ( 2017年10月8日    明石トーカロ )

<明石商・西脇工>2失点完投勝利を挙げた明石商・加田悠真投手(2年)
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 明石商が2年ぶり2度目の優勝を飾った。エース左腕の加田悠真投手(2年)が6安打2失点で完投。完封目前の9回に1点差に迫られたが、後続を打ち取り逃げ切った。

 最後の打者の打球が一塁手のミットに収まるのを見届けると、加田は両腕で力強くガッツポーズ。その姿に導かれるように周囲からナインが駆け寄り、マウンド上に歓喜の輪が広がった。

 「序盤がいい感じに入れたので、ある程度、抑える自信はありました」

 3回を終えて被安打1本。決め球のチェンジアップが決まり、凡打の山を築いた。ただ、味方打線も西脇工の1年生右腕・山中を攻略できず、我慢比べが続いた。

 均衡が破れたのは7回だ。2番手の西山から1死一、三塁の好機をつくると、右田の三ゴロが併殺崩れとなる間に先制。狭間善徳監督が「あれがアウトになっていたら、負けていたでしょうね」と振り返る4番打者の激走で先制点をもぎ取ると、後続の3連打でなおも2点を追加した。

 待望の援護点をもらった加田だが、完封目前の9回は苦しんだ。3安打に失策も絡んで1点差に迫られ、なおも1死一、三塁のピンチ。

 「勝ちを意識しすぎた。最後は気持ちの勝負だと思い、間を取って落ち着きました」

 この回だけで3度の伝令を使い切った指揮官の思いに応え、千石を空振り三振、代打・村上を二ゴロに仕留めた。

 今夏は兵庫大会の全7試合で先発し、決勝の神戸国際大付戦に0―4で敗れた。苦杯をなめてから72日、同じマウンドで今度は兵庫の頂点に立ち、近畿大会に出場する。全5試合を完投したエースは「相手がどこでも、まずは1勝したい」と意欲を見せた。

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