ヤンキース 崖っ縁…マー頼み 5点リードから13回サヨナラ連敗

[ 2017年10月8日 05:30 ]

ア・リーグ地区シリーズ第2戦   ヤンキース8―9インディアンス ( 2017年10月6日    クリーブランド )

<インディアンス・ヤンキース>延長13回、サヨナラ負けに力なく引き揚げるカストロ(AP)
Photo By AP

 ヤンキースは6日(日本時間7日)、地区シリーズ第2戦でインディアンスに延長13回の末にサヨナラ負け。延長13回無死二塁、6番手ベタンセスが、8番ゴームズに三塁線を破られた。5時間8分の死闘に終止符が打たれ、2連敗で崖っ縁に追い込まれた。

 ジョー・ジラルディ監督は「継投がうまくいかなかった」と力なく話した。8―3の6回1死一塁、サバシアを77球で代え、2番手グリーンがリンドアに満塁被弾。直前の死球は手でなくバットのグリップに当たったかに見えたが、ビデオ判定による「チャレンジ」を30秒の時間制限内に要求できなかった。ポストシーズンで5点差を逆転されたのは、02年エンゼルスとの地区シリーズ第3戦以来15年ぶり。今季最多勝と最優秀防御率のクルバーから6点奪いながらも、勝利を逃した。

 8日(同9日午前8時30分開始予定)の第3戦は田中が先発する。負けたら敗退だが、レギュラーシーズン最終登板でも負ければリーグ優勝が消滅する一戦で15奪三振の快投。崖っ縁でも力を発揮できる右腕だ。ヤ軍はポストシーズン3試合で計29イニング中、救援陣が20イニングを投げた。「第3戦で投げられるリリーフは?」と問われた指揮官は「分からない」と即答を避けた。過酷な条件の中で田中はマウンドへ向かう。 (大林 幹雄)

 ≪突破わずか11.5%≫95年に導入された地区シリーズで過去連敗スタートしたのは52球団で、そこから3連勝してリーグ優勝決定シリーズに進出したのは約11.5%の6球団。ワールドシリーズを制したのは12年のジャイアンツのみ。ヤ軍は01年に連敗発進から巻き返して地区シリーズを突破したが、ワールドシリーズでダイヤモンドバックスに敗れた。

続きを表示

この記事のフォト

2017年10月8日のニュース