引退考えた 浅尾 744日ぶりで節目の記録「どうやって生き残るか、やらなきゃいけないこといっぱい」

[ 2017年10月1日 22:14 ]

セ・リーグ   中日6―4ヤクルト ( 2017年10月1日    神宮 )

通算200ホールドを達成した浅尾がボードを手に笑顔を見せる                                  
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 中日の浅尾拓也投手(32)が1日のヤクルト戦で3―3の7回2死から登板。広岡を見逃し三振に仕留め、プロ野球史上3人目の200ホールドを達成した。

 「2年間ずっと足踏みをしていたので、達成できて良かった。(200ホールドは)良いところで投げさせてもらった証し。たくさん使っていただいた」

 10年はプロ野球記録となるシーズン47ホールド。11年は79試合に投げ45ホールド、防御率0・41でリーグMVPを獲得した球界屈指のリリーバーも近年は右肩の故障に悩まされ、昨季は1軍登板なしに終わった。

 ホールドは15年9月18日の広島戦以来、744日ぶり。「野球を辞めるまでに達成できるかなと思った」と率直な心境を吐露した。

 2軍暮らしが長かった2年間は「何回もどうしようと思った時期があった」と引退を考えたこともあった。だが、「その度に激励してくれるファンや家族、友人のおかげで気持ちで踏ん張った。周りに誰もいなかったら、もういいかなというのはあった。諦めないで良かった」と周囲に感謝。

 全盛期のように150キロを超すストレートはないが、この日も4球のうち3球が変化球。「今後、どうやって生き残っていくか、やらなきゃいけないことはいっぱいある」と新たな投球スタイルの確立を目指している。

 この日の登板は記録がかかっていたこともあり、2死走者なしでマウンドに上がったため「もちろん悔しい気持ちはある。チームに気を使わせている。本当は1イニングがベスト。ワンポイントで終わるつもりはない。若い子もどんどん出てきているが、競争に入っていきたい」と完全復活を誓った。

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