巨人1日にも終戦…連続CS10年で途切れる危機 畠が4球で危険球降板

[ 2017年10月1日 05:40 ]

セ・リーグ   巨人1―5阪神 ( 2017年9月30日    東京D )

<巨・神>初回無死二塁先発の畠は上本に頭部死球を与え危険球退場になる
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 巨人は30日の阪神戦に1―5で完敗を喫した。ドラフト2位・畠世周投手(23)が初回に上本博紀内野手(31)の頭部に死球を与え、わずか4球で降板。先発投手として史上最少での危険球退場となり、最後まで流れをつかめなかった。1日も敗れ、3位・DeNAが勝利すれば、球団史上初めてクライマックスシリーズ(CS)進出を逃すことになる。

 わずか4球。全ての計算は、試合開始直後に崩れた。先発・畠が放心状態でマウンドを降りた。初回無死二塁で2番・上本に投じた初球のカットボールがすっぽ抜けた。バントの構えをしていた上本の左側頭部付近をヘルメットの上から直撃。阪神ファンから容赦ないブーイングが起こる。騒然とする中、先発投手としては史上最少となる4球での危険球退場になった。

 「大事な試合を任せてもらって、あんな結果になってしまって申し訳ない。(頭部死球は)記憶にない。(バントを)簡単にやらせないという気持ちで、変に力が入って抜けてしまった」

 後半戦で6勝を挙げているとはいえ、負けられない一戦は重圧となった。「投げていればこういうこともある。成長の糧になってくれれば」と高橋監督はかばうが、ルーキーは肩を落とした。緊急登板となった中川は3回まで2失点で踏ん張り、田原、池田が6回まで無失点でつないだが、7回から登板したマシソンが3失点で勝負が決まった。

 07年から始まったCSには12球団で唯一、10年連続の出場を果たしているが、すでに自力出場の可能性はない。残り2試合に勝っても、3位・DeNAが残り3試合で2敗しなければ、記録は途切れる。今季は球団ワーストとなる13連敗を記録。栄光の伝統球団がまたしても崖っ縁に追い込まれた。

 打線も5安打で援護できなかった。4番・阿部は初回1死一、三塁で二ゴロ併殺打。「(初回に)最低限の仕事ができなかった。4番が最低限の仕事をできないと、相手に流れが行ってしまう」と責任を背負った。

 1日にも、06年以来のBクラスが確定する危機。主将の坂本勇は「どんな形でも何とか勝てるように頑張ります」と言った。高橋監督は「(順位が)決まるまで目の前の試合を勝ちにいきたい。それは変わらない」と、自らに言い聞かせるようだった。 (川島 毅洋)

 ▼巨人・マシソン(7回から登板も1回2/3を今季ワーストタイの3失点)調子は悪くなかったけど自分にとって良くない日だった。

 ▼巨人・村田(2回に2戦連発となる左翼ポール直撃の13号ソロ)膝元のボールに体が反応した。(残り2戦)全力でやります。それだけです。

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