マー、今季メジャー最多タイ15Kで13勝目 POへ弾み

[ 2017年10月1日 05:30 ]

ア・リーグ   ヤンキース4―0ブルージェイズ ( 2017年9月29日    ニューヨーク )

ブルージェイズ戦に先発したヤンキース・田中(AP)
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 ヤンキースの田中将大投手(28)が29日(日本時間30日)、ブルージェイズ戦に先発し、7回を3安打無失点、メジャー自己最多の15奪三振で13勝目(12敗)を挙げた。15奪三振は今季メジャー最多タイ。前回22日の対戦で8失点KOされた相手にリベンジを果たした。レギュラーシーズン最終登板を快投で締め、ポストシーズンに弾みをつけた。

 103球目。田中は5番のソーンダースをスプリットで空振り三振に仕留めると、グラブを軽く叩いた。「2死三塁だったし、しっかりと三振に取って帰ろうという気持ちは強かった」。7回を3安打無失点でメジャー自己最多、両リーグ今季最多タイの15奪三振。球団史上でも7人目の快挙となった。

 「アグレッシブに投球することができ、それがいい結果につながった。ここ最近、自分に足りなかった部分」

 負ければレッドソックスの地区優勝が決まるマウンド。前回登板で8失点と打ち込まれたブ軍と2試合続けての対戦でやり返した。攻撃的な投球はテンポの良さに表れていた。

 データサイト「ファングラフス」によると、右腕のこの試合までの投球間隔は平均25・5秒。この日は18・3秒と大幅に短縮し、リズムに乗った。「どんどんいこうという気持ちがあったから、すぐサインをのぞいていた」と6月以来、16登板ぶりにバッテリーを組んだ控え捕手ロマインのサインに、ほとんど首を振らなかった。

 これで13勝12敗。日米を通じ11年連続で白星を先行させた。「自分の数字は知っているし、5割より1個でも勝ちが多い方がもちろんいい」。同じ失敗を繰り返さないからこそ白星が付いてくる。ジョー・ジラルディ監督も「全ての球種が鋭かった。特に直球とスプリット」と絶賛した。

 チームが勝ち進むことを信じ、地区シリーズの第1戦か第2戦先発に備える。「自分の任されるところは何戦目であれ、どこで投げようが、自分の仕事をやるだけ」。10月の戦いを見据えた。

 ≪7回で15奪三振は初≫日本投手で15奪三振以上は、野茂英雄が2度、ダルビッシュが1度で、田中が3人目。7イニングで達成したのは田中が初めてだ。楽天時代の自己最多は11年8月27日ソフトバンク戦でマークした18奪三振だ。また、今季メジャー全体でも、15奪三振は最多タイで、ストラスバーグ(ナショナルズ)が5月27日パドレス戦で記録したのに続き2人目となる。

 ▽田中のプレーオフ 過去1試合のみ。メジャー2年目の15年10月6日にアストロズとのワイルドカードゲームに先発し、2本のソロ本塁打を浴び5回4安打2失点で敗戦投手に。チームは0―3で敗れて地区シリーズ進出を逃し「こういう試合展開にしてしまったのは全て僕の責任」と話した。

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2017年10月1日のニュース