楽天 「1番復帰」茂木で10点大勝“もぎ”取った

[ 2017年9月26日 05:30 ]

パ・リーグ   楽天10―2ソフトバンク ( 2017年9月25日    ヤフオクD )

<ソ・楽>2回2死二塁、右越え適時二塁打を放つ茂木
Photo By スポニチ

 この男には、やっぱり「1番」がよく似合う。2―0の2回だ。9試合ぶりにリードオフマンとしてスタメン出場した楽天・茂木は、2死二塁で千賀の内角高めの146キロ直球をはじき返した。右翼フェンスを直撃する適時二塁打。塁上で右手をかざす「バーン」のポーズも決めた。

 「コンパクトな振りを心掛けて、しっかりスイングすることができた。直球に絞っていた。これまではファウルになっていたが、たまたま前に飛んでくれた」

 「1番」で出場した試合での安打は、8月23日のロッテ戦以来約1カ月ぶり。打点は8月9日の日本ハム戦以来約1カ月半ぶりだ。適時打に限れば、5月30日の巨人戦以来約4カ月ぶりとなった。

 右肘痛で6月中旬に離脱。7月末に復帰したが完調ではなく、チームの好調をけん引した前半戦のような活躍は見られなくなった。特に遊撃の守備で送球する際に右肘をかばうあまり、右肩も痛めた。打撃も不調に陥った。それでも9月20日のオリックス戦からはバットを替えて上り調子だ。

 これまでは、ヘッドの先が平らになっており、重心はバットのやや先にあるロッテ・福浦と同じモデルの赤バットを使っていた。ただ、「振れていない」と感じたため、重心が真ん中寄りで阪神・金本監督が現役時代に使用していたのと同モデルの田中のバットをもらい使用。「(バットが)早く出るイメージです」。24日に約1カ月半ぶりの本塁打を放つと、この試合は、前半戦で定位置だった1番で結果を出した。田中も「そろそろお返しがあるかな」と冗談交じりに先輩の一打を喜んだ。

 しかし、その後は3打席凡退。「最後は振りが大きくなってしまった」と反省もあるが、茂木自身も復調を感じ取っている。梨田監督も「振れてきたし、元気も出てきた」。試合のなかった2位・西武と2・5ゲーム差。本拠地でのCS開催を目指し、1番・茂木が復活すれば心強い。(黒野 有仁)

続きを表示

2017年9月26日のニュース