楽天・則本、喜べぬ4年連続200K CS進出決定も完投負け

[ 2017年9月25日 05:30 ]

パ・リーグ   楽天3―4ソフトバンク ( 2017年9月24日    ヤフオクD )

<ソ・楽>7回2死一、二塁、福田に逆転打を打たれガックリひざまずく則本
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 右拳を思い切りグラウンドに叩きつけた。楽天・則本は3―2の7回2死一、二塁の場面で福田に初球の外角フォークを左中間に運ばれた。2者が生還。逆転の走者・松田がホームインすると感情をむき出しにした。8回完投負けに「(打たれたのが)良い球でも悪い球でも関係ない。結果、逆転されて負けている」と吐き捨てた。

 素直に喜べない。4回2死からデスパイネを141キロフォークで空振り三振に打ち取り、史上9人目となる4年連続200奪三振となった。90〜93年に記録した野茂英雄以来で、21世紀では初となったが「そんなこと(三振数)はどうでもいい。勝ちたかった」。今季7敗目に悔しさだけが募った。

 今季は前半戦で8試合連続2桁奪三振のメジャーに並ぶ記録を達成した。しかし、その後は2桁を記録したのは1試合だけだ。その代わりに、完投数が激増した。2桁奪三振記録が途切れた6月15日のヤクルト戦より前は2試合だけだった完投が、以降は、この日も含めて6試合に増えた。「前半戦のように力で抑える投球じゃないから長い回を投げられている」。ペース配分を重視し、チームの勝利のために投げるエースだけに、2位・西武に3ゲーム差と離される結果が許せなかった。

 それでも、4位・オリックスが敗れたため4年ぶりのクライマックスシリーズ出場は決まった。梨田監督は「2位を目指してやっている」と話した。痛い敗戦だが、上だけを見て戦うしかない。 (黒野 有仁)

 《奪三振率は10・57》則本は9三振を奪い、今季204奪三振。2年目の14年から4年連続200奪三振をマークした。連続シーズン200奪三振以上のプロ野球記録は51〜64年金田(国鉄)の14年だが、4年以上連続は90〜93年野茂(近鉄)以来24年ぶり9人目になる。今季則本の9イニング換算の奪三振率はリーグ1位の10・57。これまで楽天のシーズン最高奪三振率は16年則本自身が記録した9・97。10・00以上なら球団史上初めてになるがどうか。

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2017年9月25日のニュース