雄星に勝った!ロッテ 千隼で133戦目やっと初同一カード3連勝

[ 2017年9月22日 05:30 ]

パ・リーグ   ロッテ4―3西武 ( 2017年9月21日    メットライフドーム )

<西・ロ>4回1死一、二塁、森をニゴロ併殺に抑え、捕手の田村に向かってポーズをとる佐々木
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 ロッテのドラフト1位ルーキー・佐々木千隼投手(23)が21日の西武戦で7回1失点と好投し、自身初の連勝で4勝目を挙げた。19日は4年目の二木康太投手(22)、前日20日はドラフト2位・酒居知史投手(24)が勝利投手。若い先発3人で、遅まきながら今季初の同一カード3連勝を果たした。

 133試合目にしてようやくたどり着いた、同一カード3連勝。9回に追い上げられたが何とか逃げ切り、伊東監督は「しびれたなあ、最後は」とホッと息をついた。

 立役者は先発の佐々木だ。7回5安打1失点。緩いカーブと左打者へのシンカーを有効に使い、強力打線を打たせて取った。4回1死一、二塁では森にファウルで粘られながらも内角を攻め続けた。「逃げずに投げ切れた」と最後は10球目の直球で二ゴロ併殺に仕留め、大きく吠えた。相手先発は球界を代表するエースの菊池。「あまり意識するとおかしくなる」と平常心で挑み、無失点ながら6回で降板した左腕に堂々と投げ勝った。

 1失点で初完投した13日の日本ハム戦から自身初の2連勝。課題だったシュート回転を、およそ2カ月半の2軍調整中にフォームを一から見直して少しずつ改善した。「それがこの結果につながっている」。同世代の好敵手の存在も大きい。「二木も酒居さんもいい投球をしていたので、負けられないなと思っていました」。いずれも勝ち投手となった初戦先発の二木は22歳、2戦目の酒居は24歳。切磋琢磨(せっさたくま)しながら白星を積み重ね、98年以来、実に19年ぶりに西武の本拠地での同一カード3連勝を達成した。

 右腕トリオは、今季限りで退任する伊東監督がチームに残す財産。「若い先発が強打の打線を抑えて自信になったと思う。来季につなげてほしい」と目を細めた。かつて選手、監督として過ごした思い出の球場での最後の指揮。試合中に大型ビジョンに流れた古巣からの「おつかれさまでした」のメッセージに「予期していなかった。温かく迎えてくれてありがたかった」と感激し、試合後は球場中からの「伊東コール」に穏やかな笑みで応えた。 (町田 利衣)

 ≪先発新人連勝は球団45年ぶり≫佐々木が今季4勝目、有吉がプロ初セーブ。ロッテの新人投手が同一試合で勝利&セーブをマークするのは98年7月28日ダイエー戦の礒恒之=勝利、藤田宗一=セーブ以来19年ぶりだ。また、前日20日の酒居に続きロッテの新人投手が先発で2試合連続白星を挙げるのは、72年8月12日の西鉄戦ダブルヘッダーで倉持明、近藤重雄が勝利して以来45年ぶりとなった。

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