イチ日米通算24年連続敬遠 “投げないルール”「面白くない」

[ 2017年9月20日 05:30 ]

ナ・リーグ   マーリンズ13―1メッツ ( 2017年9月18日    マイアミ )

メッツ戦の3回、敬遠四球で出塁したマーリンズのイチロー
Photo By 共同

 マーリンズのイチロー外野手(43)が18日(日本時間19日)、メッツ戦に「7番・中堅」で出場。今季3度目の2戦連続先発出場で2安打1打点を挙げた。加えて新ルールによる投げない敬遠四球を初体験。日米通算で24年連続敬遠は、23年連続のメジャーリーグ記録を上回った。

 相手捕手が胸の前で右手の指を4本立てた。イチローが仏頂面のまま肘当てを外したのは3回2死二塁。今季導入された、投手が1球も投げることのない敬遠四球を受けた。

 「あれは(ルールを)戻さないと駄目でしょう。空気感があるでしょう。4球の間に。面白くないですよ」

 プロ26年目での初体験は抵抗感いっぱいだった。ところが、今季初敬遠で日米通算24年連続になったと知ると「そんなんもありますか」と大笑い。メジャー記録の23年連続を超えたと聞くと「へぇ〜、へぇ〜、ヘぇ〜」と連呼し「それ、面白いねぇ〜」と言った。日米合算記録にはほぼ関心を示さないが、雑学を扱ったかつての人気番組「トリビアの泉」のごとく、珍しい数字に反応した。

 7点を挙げた5回には昨年6月13日以来の1イニング2安打。先頭で左前打、打者一巡した2死二塁では右前適時打を放った。こちらには「多くはないとはいえ、別に初めてではないので」と素っ気なかったが、今季6度目のマルチ安打でメジャー通算3078安打となり、歴代21位のキャップ・アンソンにあと3本。更新中の中堅での最年長先発出場記録も43歳331日とした。

 ハリケーン「イルマ」のフロリダ上陸後、本拠での初試合だった。「自宅に(被害は)何もなかった。ただ爪痕は至る所に。なかなか風景が変わるのはね…」と被災者に思いを寄せた。 (笹田幸嗣通信員)

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2017年9月20日のニュース