巨人ドラ2畠 DeNA戦3戦3勝!3位死守 CSで「投げたい」

[ 2017年9月18日 05:30 ]

セ・リーグ   巨人6―1DeNA ( 2017年9月17日    東京ドーム )

<巨・D>6回、ロペスを三振に仕留めて吠える畠
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 巨人・畠世周投手(23)が17日、同率で並んでいたDeNAとの今季最終戦に先発し、7回2安打無失点で今季6勝目を挙げ、チームを再び単独3位に押し上げた。5回には自身24打席目で中前へプロ初安打を放ち、初打点もマーク。夏場から台頭したルーキーは、クライマックス・シリーズ(CS)での登板を目指し、秘密兵器として期待される。

 無意識だった。6―0の6回1死二、三塁。最大のピンチで畠は、筒香を145キロ直球で三ゴロに仕留め、ロペスは147キロ直球で空振り三振に斬った。気づけばマウンドで「しゃー!」と叫んだ。「自然と出ました」。右手を強く握り、感情をむき出しにした。

 DeNAとの今季最終戦。前夜は0―1で敗れ、同率3位に並ばれた。「飛ばしていこう。やってやる」。初回から150キロ超を連発した。5回まで4四球も無安打の快投。7回2安打無失点で6勝目で、チームは再び単独3位に浮上した。

 プロ初安打もマークした。1打席目から2打席連続三振を喫し、この時点でプロ初打席から23打席無安打で19三振。5回に1点を奪って、なおも1死満塁で135キロ直球を中前に運び、プロ初打点も記録した。ヒーローインタビューでは「本当にナイスバッティングでした!」と3度も自賛するほどだった。

 チームが遠征中はジャイアンツ球場で木村投手兼トレーニングコーチと打撃練習に取り組んだ。毎日約200球を打ち込み、手に負担がかからないように逆方向に打球を転がす特訓を繰り返した。

 私生活では「サプライズ」を演出した。6日は母の誕生日だった。「欲しい物」を聞けば、「あんたのために使いなさい」とどうせ言われる。だから、父と兄と相談し、内緒で高級バッグを広島の実家に送った。大学時代から考えていた親孝行だ。「母親はずっと野球をしている自分にお金をかけてくれていた」。プロ初安打の記念球も実家に送る。

 菅野、マイコラス、田口に続く柱となりつつある畠は「ここまできたら(CSで)投げたい」と言い切った。この1カ月でDeNA戦は3戦3勝。3位を死守し、2位でのCS進出を狙う。ルーキーはレギュラーシーズンの先も見据えている。 (重光 晋太郎)

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