ソフトB千賀 2冠射程 前夜は不参加…日本一で「ビールかけしたい」

[ 2017年9月18日 05:30 ]

パ・リーグ   ソフトバンク2―3西武 ( 2017年9月17日    メットライフドーム )

<西・ソ>6回1失点の粘りの投球を見せた千賀
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 5回で114球。ソフトバンク・千賀の疲労はピークに達していた。交代も打診されたが、首を横に振った。6回は2死満塁とされたが、最後は自己最多141球目で外崎を三ゴロに仕留めた。

 「疲れていたけど、“いく”と言いました。(内容は)ひどかったけど、大きく崩れなかったのはよかった」

 2回は外崎に14球粘られた末に右犠飛を許すなど、3回までに80球。それでも6回4安打1失点で粘った。チームは延長10回の末にサヨナラ負けも、打線は8回に一時逆転し、千賀の負けは消えた。

 13勝3敗で勝率・813はリーグトップ。今季131試合目で131イニングとなり、現時点で規定投球回数に到達した。リーグトップの西武・菊池に次ぎ、防御率2・20も同2位。残り12試合で12イニングを投げる必要があるが投手2冠も視野に入った。

 2年ぶりのリーグ制覇を果たした16日は祝勝会に駆けつけたが、あいさつが終わると早々に宿舎へ戻った。だが、万全を期したマウンドで苦しみ、「こんなことだったら、ビールかけに参加すればよかった」と苦笑する。

 昨季は12勝3敗。最高勝率の規定となる13勝に1勝足りなかった。3月に出場したWBCではベストナインに選出されて「世界のSENGA」となったが、開幕後は背中の張りで2度離脱。本来の力を発揮したのは夏場からだ。「優勝も決まったし、そういうところ(タイトル)を目指したい」。この日も最速154キロを計測するなど気合も十分だ。

 「日本一になれば次はない。思い切りビールかけしたい」。自身初の個人タイトルを獲得し、ポストシーズンへ弾みをつける。 (福浦 健太郎)

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2017年9月18日のニュース