栃木・那珂川町出身のヒーローに!ともに刺激し合う2人のルーキー

[ 2017年9月14日 10:15 ]

ヤクルトの星(左)と日本ハムの石井一
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 那珂川町(なかがわまち)は栃木県北東部にある人口約1万7000人の自然豊かな小さな町。その町から今年、初めてのプロ野球選手が2人、同時に誕生した。日本ハムの石井一とヤクルトの星。共に2位指名だった。

 「アイツも先発して投げていましたしね。刺激になる存在です。対戦は長いです。小、中、高、大とずっと対戦しているので」

 そう語る石井一は9月13日現在、95試合に出場して打率・188。開幕1軍入りを果たして先発も増えたが、8月上旬に出場登録を抹消。同月下旬に再昇格した。一方の星も開幕1軍入りし、ここまでプロ初勝利を含む4勝7敗。現在は出場選手登録抹消中だが、共に1年目としては奮闘を見せている。

 プロでの対戦は2打数無安打1三振。「今年は三振しました。小学校の時、打たれたことも覚えています。チームとしては勝っているけど、個人では負けているイメージです」。高3の夏は県大会決勝で石井一の作新学院が星の宇都宮工を破って甲子園出場を決めた。大学も石井一が早大、星が明大に進学。同じ東京六大学で対戦してきた。

 那珂川町の北部に位置する小砂地区は「日本で最も美しい村」連合に加盟し、那珂川はアユ釣りのメッカ。町自慢を尋ねると「自然しかないですよ」と笑っていたが、ドラフト時は町をあげた盛り上がりだったという。9日、メットライフドームの試合(西武戦)には母親の勤め先の関係者約20人が地元から応援に来てくれた。

 無意識に地元の星…と口走ると、「星は自分はいいです(笑)。アイツは名前が星なので」と冷静に笑われてしまった。失礼しました。「まだまだ勉強することが多いので、今季最後までしっかりやりきりたいです」。いいライバル同士。ぜひ地元のヒーローになってほしいと思う。(記者コラム 細川 真里)

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2017年9月14日のニュース