おかわり 2.5差弾!炎獅子ユニ再着用で2位譲らん

[ 2017年9月14日 05:30 ]

パ・リーグ   西武7―3楽天 ( 2017年9月13日    Koboパーク宮城 )

<楽・西>6回1死一、二塁、中村が左越えに逆転3ランを放つ
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 泰然自若。鮮やかな一撃にも、ダイヤモンドを一周する西武・中村の表情には笑顔はない。2点を追う6回1死一、二塁。打ちあぐねていた初対戦の藤平のフォークボールをすくい上げた。

 滞空時間の長い独特の軌道は左翼席の最前列へ。2試合連続の26号逆転3ランが決勝打になり「何とか走者を還そうと思った。打ち損じと思ったけど思ったより飛んだ。入ってくれて良かったです」と試合後も淡々と振り返った。

 長年不動の4番だったが今は違う。腰の張りで8月中旬から約3週間の戦線離脱。山川ら若手の台頭もあり、今月6日のロッテ戦から復帰後の打順は6、7番を担う。この日も「7番・三塁」で先発出場。だが、プロ野球歴代3位の本塁打王6度を獲得した長距離砲は打線に不可欠。値千金の一発に、辻監督も「4回の中でも1回仕事してくれれば。一番いいところで打ってくれた」と目を細めた。

 今季は打率2割台前半で、故障の影響もあり本塁打のペースも8月以降は3発と上がらない。だが、苦しんでも信念はぶれない。「(バットの重量は)930グラム以下にはしたくない」と水分が抜けるのを防ぐため試合後は球場内の乾燥室にバットを置かない。球界でも最重量といえるバットを使い続ける。

 7月中旬から20勝4敗と快進撃を飾った赤い「炎獅子ユニホーム」を再着用して白星発進。楽天戦は引き分けを挟み9連勝。その差を2・5ゲームに広げた。「(打撃の)感じは少しずつ良くなっている」。CS本拠地開催へ。主砲もラストスパートをかける。 (平尾 類)

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2017年9月14日のニュース