早実・清宮、高校ラストゲームで白星 進路は「一番いい選択を」

[ 2017年9月11日 06:12 ]

カナダ戦後、涙ぐみながらインタビューに答える清宮
Photo By スポニチ

 第28回WBSC U―18ワールドカップ(W杯)は10日(日本時間11日)、カナダのサンダーベイで3位決定戦が行われ、侍ジャパン高校日本代表は地元・カナダに8―1で快勝。主将を務めた早実・清宮は高校生活最後の試合を白星で終えた。

 【清宮に聞く】

(インタビューの前に涙)

 「小枝監督にウイニングボールを渡したんですけど、何か渡した時にすごく申し訳なかったなと。キャプテンでしたけど、全然打てなかったですし、その中でずっと4番で使ってもらっていた。もう少し自分が打っていれば、決勝にも進めたと思うし、世界一も狙えたと思う」

 ――世界大会で得たことは?

 「まだまだ自分の実力がないなと。練習しないといけないものが多くあるなと。でも、成長の余地があるなという気もする」

 ――高校3年間で得たことは?

 「全部と言えば、全部ですね。早実の練習でも必死になってやったし、神宮でも甲子園でも、ひたすらみんなで勝ちを目指してやった。ここでもみんなで勝ちを目指してやれた。試合に臨む前のみんなの表情とか、景色とか。やっていて楽しいなとか、みんなを引っ張る楽しさを感じた」

 ――高校通算111本塁打で終了した

 「キリがよくて良かったです。1、1、1で。国際大会で打ててなかったので、あまり良くはなかったけど、2本打てたのはほっとしたという感じ」

 ――早実の新チームの戦いが始まった

 「(新主将の)野村中心にやってくれている。センスがある奴らばかりなので、自分たちよりも上の成績を残してくれると思っている」

 ――今後はどんな形で野球をしていくか

 「自分は打ったりする喜びより、ベンチとか、観客の人が喜んでくれることがうれしい。自分の結果より、声援とかの方がうれしい。自分はそこを目標にというか、たくさん声援をいただける選手になりたい。いろんな人が喜んでくれる選手になれればいい」

 ――来年はどんな自分に

 「まだ決めていないので。まあ、進路次第だと思うんですけど、どの道に行っても、目の前のことを一つ一つやっていかないと先はない」

 ――最後の打席は死球

 「最後なので、思い切って振ろうと思ったんですけど。こういう結果だったので、しょうがないです」

 ――最後は笑顔でという感じ?

 「みんな試合前から雰囲気良かったですし、最後は自分たちの野球をやろうと言っていた。試合中もイキイキしていたし、伊藤に初ヒット出た。3年生の意地というのを感じた」

 ――高校野球は最後

 「終わっちゃったんだなと。ちょっと涙出たりしたんですけど、もう高校野球できないんだなと思うと、寂しいし、悲しかった」

 ――進路は全部終わってから考えるつもりだった?

 「そうです」

 ――これから考える?

「 そうです」

 ――世界と戦って感じたこと

 「みんな体が大きいし、球も速いし、スイングも速い。こういう子たちとやっていると楽しいというか、夢があるなと思う。メジャーのニュースもいっぱい見るし、自分はこういう雰囲気もすごく好き。やっぱり、将来はこっちに来てやりたいなと思った」

 ――リトルリーグの時から夢は変わってない?

 「もちろんです」

 ――進路は何を優先して選ぶ?

 「消去法は嫌なので、自分が何をやりたいかを見つけて、一番いい選択をしたい」

 ――家族と相談?

 「そうです」

 ――家族の意見は大きい?

 「まあ、(父と母が)早稲田と慶応なので(笑い)まあでも、大学の良さを知っているじゃないですか。いろいろ相談したいと思います」

続きを表示

この記事のフォト

2017年9月11日のニュース