四球の後に同点2ラン被弾…8球降板の岩瀬「一番、最悪でしょう」

[ 2017年9月10日 19:15 ]

セ・リーグ   中日3―4広島 ( 2017年9月10日    ナゴヤD )

<中・広>7回表無死一塁、松山(奥)に同点2点本塁打を浴びて呆然とする岩瀬
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 8月に通算登板試合のプロ野球記録を塗り替えた中日の岩瀬仁紀投手(42)が10日、広島24回戦(ナゴヤD)に2番手として登板。8月20日の阪神戦(ナゴヤD)で敗戦投手となって以来21日ぶりのマウンドだったが、1死も取れずに8球で降板した。

 岩瀬は3―1と2点リードで迎えた7回から2番手として登板。3年ぶりとなるシーズン50試合目となる区切りのマウンドだったが、先頭の3番・丸をフルカウントから四球で歩かせると、続く4番・松山に投じた初球の内角スライダーを右翼スタンド中段へ運ばれた。

 3―3の同点に追いつかれ、先発して6回1失点で降板したプロ2年目の19歳左腕・小笠原の勝利投手は消滅。ここで3番手・又吉にスイッチとなったが、又吉は2死一、三塁としてから代打・西川に二塁へ内野安打され、3―4と勝ち越しを許して敗戦投手となった。

 ベンチに戻った際には悔しさや申し訳なさからか、目を潤ませているようにも見えた岩瀬。試合の流れを変える一発を放った松山は試合後のヒーローインタビューで「多分、人生で一番飛びました」と特大12号を振り返ったが、それをなぞるように「一番、最悪でしょう」と一言。「ミスしています。先頭に四球を出した時点で間違いを犯しているので…。(本塁打は)打たれるべくして打たれたとは思わないですが、打たれているということは自分でミスしている」と自己分析した。

 森監督は「上にいる以上は、これからも行くし、行かなくちゃならない」と岩瀬の選手登録抹消などはせず、マウンドへ送り出すことを明言。岩瀬も「そのつもりでやってきた。結果は全く想像もしていませんでしたが、こうやって結果が出てしまうので、切り替えるのは難しいですが、切り替えてやっていくしかない。ブルペンでは良くなっている。それをマウンドで出すことができないことが歯がゆいというか、そこら辺が自分の中での課題。思うような投球ができていない」としながらも必死で前を向いた。

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2017年9月10日のニュース