京大2年生右腕・藤原 “ロッテ田中超え”の3勝 142球完投も9四死球を反省

[ 2017年9月10日 08:21 ]

関西学生野球連盟第2節1回戦   京大3―2関大 ( 2017年9月9日    皇子山 )

<京大・関大>関大相手に2失点で初完投した京大の藤原(中央)
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 1回戦2試合があり、京大と関学大が先勝した。京大は藤原風太投手(2年)が被安打4の初完投で今秋初勝利。リーグ戦通算3勝目を挙げた。関学大は初回に森中健太内野手(4年)が右翼へ先制2ランを放つなど15安打の猛攻で快勝した。

 142球の力投で藤原が初完投を飾った。京大の関大戦勝利は13年秋以来で、開幕節から2カード連続で勝利を収めるのは14年春以来だ。通算3勝目の右腕は「目指した投球にほど遠い」と首をかしげた。勝利より9つの四死球を猛省した。

 京大投手の3勝は14年の田中英祐(ロッテ)以来の快挙だ。その田中は82年の新リーグ発足以降では同部の投手として最多の8勝(31敗)を誇る。ただ、田中は2年終了時点で2勝だった。既に“先輩超え”を果たした藤原は部史を塗り替える可能性を秘める。

 工学部地球工学科に在籍。土木や環境、資源などについて学ぶ。東海大仰星時代の成績は「ずっと一番。ほとんどのテストで負けたことがない」と話すように、370人中常に学年トップを走ってきた。次なるターゲットは14年秋以来の勝ち点だ。(吉仲 博幸)

 ◇藤原 風太(ふじわら・ふうた)1997年(平9)5月30日生まれ、大阪府枚方出身。桜丘北小1年から「桜丘北ウインズ」で野球を始め、小4から投手。東海大仰星中では「枚方ボーイズ」に在籍し、中2冬から同中の準硬式野球部へ。東海大仰星では1年秋からベンチ入り。最速137キロ。50メートル走7秒0。遠投95メートル。1メートル72、76キロ。右投げ右打ち。

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