ソフトB止まらん8連勝でM6!千賀、雪辱の自己最多13勝

[ 2017年9月10日 05:30 ]

パ・リーグ   ソフトバンク2―1ロッテ ( 2017年9月9日    ZOZOマリン )

<ロ・ソ>サファテ(右)からウイニングボールを手渡されるソフトバンク・千賀。左は工藤監督
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 ソフトバンクは9日、ロッテに2―1で競り勝ち、今季2度目の8連勝で、2年ぶりのリーグ優勝マジックを6とした。先発の千賀滉大投手(24)は7回1失点で昨年の12勝を上回る自己最多の13勝目(3敗)を挙げ、勝率・813でリーグトップに立った。昨年、あと1勝で最高勝率のタイトルを逃した敵地のロッテ戦で、昨年の自分を超えた。

 7回2死満塁。千賀は気持ちで腕を振った。加藤を1ボール2ストライクと追い込むと、宝刀フォークで空振り三振。自己最多の13勝目をたぐり寄せた。

 「フォークが良くなかった。今日はなんとか粘れた。真っすぐが多めに使えて、これでフォークがついてくればいうことはない」

 奪った三振はわずか4個。それでも、最高勝率のタイトルの最低基準となる13勝をクリアし、堂々のトップに立った。「うれしいけど試合はまだまだある。もうちょっといけるかな」と話す姿には、昨年の自分を超えた充実感ものぞいた。

 運命の巡り合わせだった。昨年は12勝3敗。あと1勝すれば、最高勝率だった。その最終登板の舞台こそ、9月27日ロッテ戦(QVCマリン)だった。7回まで無失点の快投も、2点リードの8回2死満塁から2連続押し出し四球を与えて同点とされ降板。同僚の和田(15勝5敗、勝率・750)にタイトルを譲った。同じ相手、同じ場所で、場面も2死満塁だった。「去年と同じシチュエーション。やられたら去年と同じになっていたので、どうにか踏ん張れて良かった」と話した。

 9月3日の楽天戦(ヤフオクドーム)。和田と則本の投手戦に目を奪われた。今年3月のWBCを共に戦った則本が9回に1点を奪われ泣き崩れた姿を目に焼き付けた。「ウチには最強のストッパーがいるので」と話すが、自身も勝敗を背負える存在になるのが目標だ。だが、成績面ではリーグを代表する投手に肩を並べている。13勝は東浜に2勝差に迫るリーグ3位。まだ規定投球回に達していないが、防御率2・23は1位の菊池(西武)の2・17に迫る。工藤監督も「メリハリがつけられるようになっている」と成長を認める。

 今季2度目の8連勝でマジックは2つ減って6となった。「チームは勝ったが、詰められるところはたくさんある」と話す右腕の目指すべきものはもっと高い位置にある。

 《投手3冠も》千賀は最高勝率のタイトルの条件となる13勝をクリアし.813でリーグトップに立った。防御率は規定投球回不足ながら2.23。リーグ1位の菊池(西=2.17)に0.06差まで接近した。勝利も東浜(ソ=15勝)に2勝差。投手3部門のタイトル獲得を狙える位置にいる。

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