日本新47Sのサファテ 前人未到50S狙える 残り20試合

[ 2017年9月6日 05:30 ]

パ・リーグ   ソフトバンク6―5オリックス ( 2017年9月5日    京セラドーム )

<オ・ソ>延長11回2死、サファテ(奥)は代打・駿太を左飛に仕留めてプロ野球新記録となる47セーブ目。決勝打の松田と抱き合って喜ぶ
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 最後の1球は153キロ直球。ソフトバンクのサファテは、左翼への飛球を見上げながら感慨に浸っていた。

 「打球が上がり、アウトになるまで5分くらいの時間に感じた。最後は家族の顔が浮かんだよ」。勝利の瞬間は珍しく両手を上げた。今季47セーブ目を挙げ、シーズン最多セーブのプロ野球記録を樹立。岩瀬(中日)、藤川(阪神)を抜き、「偉大な2人の投手を超えられた。ホッとしたのと、うれしい気持ち」と心境を語った。

 出番は1点リードの延長11回。新記録が懸かった救援に、百戦錬磨の守護神も「感情をコントロールするのが難しかった」と振り返る。それでも、最速156キロの直球を主体に伊藤、安達から連続三振を奪うなど3人で片付け、4時間15分の死闘に決着をつけた。

 米国出身で来日7年目。広島、西武を経て14年からソフトバンクに加わった。順調なら来年、国内FA権の資格取得条件を満たす。「チャンスをくれた球団、神様の導きのおかげだと思う。日本へ来たのは間違いではなかった」。米国では直球一本やりだったが日本で変化球を効果的に使う投球術を学んだ。恩返しをしたい。シーズンの合間を縫い日本各地で被災地支援の講演会を行い「感謝」の思いを伝えている。

 まだ20試合を残し、前人未到の50セーブを視界に入れる。チームは5連勝で優勝マジックは11。最強の助っ人守護神は「優勝するときに最後のマウンドでアウトを取りたいね」と目を輝かせた。

 ▼ソフトバンク・松田(延長11回に決勝の左前適時打。サファテに47セーブ目をもたらし)これだけの記録を同じフィールドで立ち会えて幸せ。

 ≪安定感抜群≫サファテが5日のオリックス戦(京セラドーム)で今季47セーブ目をマーク、05年岩瀬(中)、07年藤川(神)の46セーブを抜き、プロ野球新記録を達成した。今季のサファテはWHIP<1イニング当たりに許した走者=(被安打+与四球)÷投球回>が0.69で、K/BB<制球力があり奪三振を奪える能力指数=奪三振÷与四球>も10.22と抜群。過去シーズン43セーブ以上を挙げた守護神と比較しても、ともにトップの数字を記録している。

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2017年9月6日のニュース