阪神・能見、５勝も６回降板を反省「もっと長いイニングを」

セ・リーグ   阪神９―２中日 （ 2017年9月2日    甲子園 ）

＜神・中＞力投する能見
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　大量リードだからこそ細心の注意を払ってアウトを積み重ねた。阪神先発の能見が、低め、両隅に丁寧にボールを集めるピッチング。結果的に球数が１０７球と増えたため、７―２の６回で降板したものの、５点のリードを守ってリリーフ陣にバトンを託した。

　「大量点をもらったんでね。自分のリズムで投げることができましたが、球数が増えてしまい、６回までしか投げることができませんでした」

　登板過多気味のブルペン陣をできるだけ休ませたかっただけに、本人は不満顔。「ここ最近の中継ぎ投手陣の負担を考えると、もっと長いイニングを投げていかないといけない試合でした」と反省の言葉が続いた。それでも、３回２死満塁からゲレーロに許した遊撃手前で大きく跳ねる不運な左前２点打だけで踏ん張ったことで、桑原、マテオ、ドリスの「勝利の方程式」を休ませたことはチームにとって大きかった。

　金本監督も「アンラッキーなタイムリー以外は割と安心して。右の内角に直球を投げ込んでいって、安心して見ていられました」と高評価。今後については「メンドーサが入って、どうしようかなというところ。青柳とどっちか」と話し、リフレッシュ目的の登録抹消の可能性もあるが、百戦錬磨の左腕はシーズン山場で頼もしい存在となるはずだ。　（山添　晴治）